日本のサービスロボットの残念すぎる現状、「やっただけ」の実証実験になっていないか
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サービスロボットビジネスにおいて、利用者側と提供者側に機能とコストの矛盾があるかと考えます。
【利用者側】
機能のの多様化・高機能化、人より作業効率がよく、導入費用が低いことを期待している。
【提供者側】
開発・製造コストが依然高く、同一商品での大量出荷ができなく、価格を商品やサービスへ転嫁せざるを得ない状況にある。
結局実証実験で矛盾が解消されないまま終わってしまいがちです。
中国では全く異なるやり方で市場を盛り上げています。
初期段階で赤字でも莫大な資金を投入し、話題を大々的に作って、低コストで一気にユーザーを獲得して、スケールメリットで後から利益を上げています。
過度競争により淘汰された企業も数えきれないですが、市場は着実に成長しています。
日本では同じやり方はできなく、地道な実証実験を通じて経済的合理性が徐々に確立して、市場が緩やかに成長していくと予想します。
良い技術を持っている日本企業はビジネス化できないまま、周回遅れになってしまうこと、非常に勿体無い!昨今、さまざまな場所でロボットの実証実験や試験導入が進められています。
しかし、PoCが目的になってしまい、一時的なニュースになって、それで終わりになっているものも散見されます。
後につながる可能性があるPoCが少しでも多く行われるようになることを期待しています。
PoCの先のビジネスモデルをまず考えて、積極的に取り組んでいくことが重要だと思います。ロボットに限らず、AIやセンサーなどデジタル全般において近年当てはまる課題だと思います。
原因は大きく2つあると思います。
①バズワードがゆえに、ビジネス目的よりも技術の導入が優先される主従逆転の状況
②技術を正しく理解しているマネジメントが少なく、大局のビジネスモデルが描けていない
特に①が大きいと思いますが、デジタルの領域では「とりあえず試してみよう」が重視されるのも事実です。しかし、ROIや事業継続性など、これまでのビジネスで当然のように考えていたことを無視してよいという意味ではありません。
やるべきことはこれまで通りやった上で、アジリティ高くPoCをするからこそ価値があることを忘れてはいけないのではないでしょうか。