クウェートのサバハ首長が死去 91歳、83歳皇太子が継承へ
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中東のあのあたりの君主は何人も妻がいて、子供もたくさんいます。つまり、継承権のある君主の息子である王子がたくさんいます。順当に継承していけば、長男から順番に即位していきますが、兄弟たちが高齢になってもなかなか次の世代に移行しません。
昨日亡くなった君主も、そのまえの君主も、1977年から2006年までの30年間統治した君主の王子です。その王子たちの世代が80代で生きているので、その世代が継承します。次の世代に移行するよりも、直系の年長者が優先されます。
だいたい即位した時点で高齢者で、2代前の君主は76歳で即位したものの、10日後に心臓発作で死去しました。
ただの象徴ならいいのですが、あのあたりの君主は、首相や軍の最高司令官などを兼任しています。
サウディアラビアの場合、順当に行けば、80代の国王が続くはずでしたが、今の王太子が宮廷クーデタのようなことをして、32歳で実権を握りました。サウジアラビア同様に兄弟が後を継ぐやり方は、世代交代がなかなか起きにくいのが難点。一方でカタールのように父→息子という引継ぎ方は世代交代が早い反面、古い世代との摺り合わせや、若いゆえの知名度や浸透度の低さがネックに。
湾岸諸国は今でも年功序列の社会です。年長者が元首に立てば、周辺諸国はあまり強い態度に出られません。80を超える後継者はそういう点では有用ですが、直下の世代にしてみれば「頭を抑えられて」いるような状態。おまけに若い世代が迫っていて板挟みです。この層がどういった反応を示すか、注意が必要です。【国際】後継のナワフ・アハマド・サバハ皇太子は83歳か…。アラブ特有の兄弟間相続のシステムだとなかなか世代交代が進まず、高齢で、元首としては短命という問題が顕在化してしまっている。