コロナからの復興策で「グリーンリカバリー」が加速するイタリアの新市場
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本記事ではイタリアのグリーンリカバリー政策や、ミラノやトリノでのグリーンスタートアップ活性化が指摘されていますが、元々サステナビリティに向けた文化的背景・大きな潮流があったところに、コロナによるグリーンリカバリーを政府が提唱し、追い風になっているようなイメージだと思います。
トリノはスローフード発祥の地のひとつと言われていますが、1980年代のスローフード運動は、ファストフードに負けずに土着の文化・地元の食の生産を大切にして美食を楽しもうというコンセプトでした。この概念はサステナビリティと切っても切り離せず、持続可能な生産、食糧自給、食品ロス撲滅などの精神が育まれていき、現在はサステナビリティが前面に出てきている印象です。
2015年にトリノの近郊、ミラノで万博が行われましたが、「地球に食料を、生命にエネルギーを(Feeding The Planet, Energy For Life)」で、非常にサステナビリティ要素の強いものでした。また、最近はトリノをお膝元としているフィアットが、食品ロスを活用したバイオプラスチックの車のパーツを開発するといったニュースもありました。https://ideasforgood.jp/2020/02/10/barbaraproject/タクソノミ―の震源地でありファッションや食で注目を集めるイタリアでグリーンビルディングでさらに消費者に訴えることはフラグシップ的な観点からESGを上手くビジネスと一致させている印象を受けます。
ビジネスとESGをいかに補完ではなく融合できるかという視点が大事だと思います。
イタリアは気候に恵まれていて自然の大切さを強く感じられる国の一つです。