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【山極壽一】日本は失敗を大学に押し付けてきた

NewsPicks編集部
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    東京大学 大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻 教授

    この記事でも、あえて補足のために議論されていない内容を付け加えたいと思います。

    まずは「企業は大学にお金を出さない」についてです。これは、正確には「企業は日本の大学にはお金を出さない」です。いつまで海外礼賛が続くのか知りませんが、海外の大学には非常に自由度の高い寄付金を数千万円ぽんっと出すくせに、日本の大学だと100万円の共同研究費でも渋った挙げ句、「そこから生まれた知財は全て我社のものです」となります。特に大企業ほどそうです。このNPにもいらっしゃるあの会社とかこの会社さんもです。知財の考え方については長くなるので割愛しますが、世界の常識からはずれている。

    また、産業界の失敗について。今後、変わるかもしれないと思っています。なぜかというと、結構多くの企業が博士の採用を積極的に行っているからです。企業の方でも管理職になるために博士の学位が必要だからと社会人博士として学びの場に戻ってくる方もいらっしゃいます。漸く日本が博士人材の重要性や有用性に気づき始めたと思っています。昔は「博士なんてオタク過ぎて駄目だ」とする論調が見られました。大学院では、特定の分野の狭い技術だけを教えているわけではありません。自分が興味を持てるテーマを題材にしながら、問題発見能力、問題解決能力、プレゼン能力などを学びます。「博士は使えない」は「博士を使いこなす能力がない」だけかもしれないと疑ってみてください。ただ、遅きに失した感は否めないです。


  • NewsPicks 編集委員 / 科学ジャーナリスト

    日本の研究力低下について考える特集の2回目は、9月末で日本学術会議の会長を退任する、山極壽一・京都大学総長のインタビューです。

    国立大学協会や日本学術会議の会長として政府や産業界と議論や対話を重ねてきた山極さんならではの視点で語って頂き、問題の背景が浮き彫りになったと思います。

    記者会見では「(人類学者として)これまでと全く違う地点から人間を眺めることができ、学んだことがけっこうある。貴重な経験だった」とも語っていました。

    大学に責任転嫁する政府や産業界を批判するだけではなく、相手の立場を理解し、「直接対話」や「未来志向の議論」に取り組んできたという山極さん。人類学者としての鋭い観察眼があったからこそ、それが可能だったのかもしれません。


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    慶應ビジネススクール 教授

    「よくベンチマークとして、米国の私立大学が引き合いに出されるが、スタンフォード大学にしてもハーバード大学にしても、大学自身の資金を数兆円も持っている。」ハーバードは約400億ドルの基金をGSのトップディーラー並みの報酬を取る腕こき担当者が株から不動産まで様々な運用をして増やしている。テニュアもないし報酬も年功序列の日本の大学が表面的にアメリカの真似をして失敗するのは、一時期の能力主義ブームと同じ。日本の大学の弱みばかりに着目するのではなく、強みを生かして世界に発信しないと。「強み」って、結構無意識で企業でもなかなかはっきりとわからないことが多いんですが。


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