エイチ・アイ・エス、今年度318億円の最終赤字に 需要回復せず
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選択しているユーザー
顧客(ユーザー)のエクスペリエンス(体験価値)がリアルに依存せざるを得なかった業界として、この結果は致し方ありません。
旅行のUXサービスの在り方自体、そもそもが別の付加価値を別の方法で提供できる形を求められていたんだと思います。
テレ東の番組でもやってましたが、旅行に本質的に消費者が求めるニーズは何なのか?
実は、非現実の体験こそ、旅行の真の価値。この状況下で、そこに応えられない企業は潰れる。
星野リゾートのように、バーチャルでなくても、コロナリスクを最低限に近距離でも非日常体験を提供できるような企業か否かが旅行会社に求められていると思います。
HISより営業利益率の低いJTB、KNTグループの命運が気になります。周りに流れる情報に流され、マイクロツーリズム、バーチャル体験・・・と追随していく考え方ではなく、非日常体験という本質的な価値提供の観点でビジネスモデル再構築の検討を進められることを望みます。
VUCAのこの時代、資産は負債です。2000年より以前の構造、体質を変えないと、本当に、これら業界最大手も潰れます。
付加価値を提供できる非日常体験は何か?それを考えていけば自ずと、自分達の本当の競合=同業の姿が見えてくるはずです。
注目のコメント
先日のカンブリア宮殿で澤田さんがご出演されていましたが、「我々は危機のたびに成長してきたので、これだけマイナスが大きいということは、反転も相当大きいはずだ」と本当にニコニコして語っていらっしゃいました ( https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/cambria/vod/post_209357/ )。
印象的だったのは社員の方も、「うまく行っていると、なかなか部門の垣根を超えて協力しようというようなことにはならないので、良い機会」というようなことを語っていたことです。
実際、社内でも新規事業プランを募集して、なかなか良いアイデアが出てきて、それをどんどん実行したり、オンライン観光を展開したり、完全にコロナ後の展開を見越して変革に取り組んでいるのだと思いました。
ですので、長い目で見て、この危機をどう反転させるのか、というところに注目したい企業です。足立さん、ご指名ありがとうございます!(笑)
HISの3Q決算を見ると、わかっちゃいるけど「衝撃的」です。
兎にも角にも壊滅的なのが5-7月で、インバウンド、アウトバウンドの旅行、ハウステンボスのお客がほぼ蒸発。キャッシュ残高も前期末から僅か9ヶ月で1200億円(約6割)が溶けてしまっています。
観光需要が戻るのはどんなに早くても来年夏以降でしょうから、あと1年どうやってキャッシュを確保していくかが課題です。大手なのでキャッシュがあり、羨ましいかぎり。
耳にしている田舎の中小の旅行会社はキャッシュ問題よりも従業員問題が深刻。
大手旅行会社の支店でも、従業員さんが旅行業に三行半を突きつけ、12名いた社員さんが4名になったらしい。
これだと旅行復活は程遠く、修学旅行など受け皿がなくなります。
しかし、過去遡っても旅行リスクは数年〜10年に1度訪れており、もう一生できる仕事ではなくなっていると思われても仕方ないです。