EUがデジタル通貨規制案公表 リブラ念頭、厳格な監督実施
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リブラの運用はブロックチェーンを基盤としていますが、ブロックチェーンの本質は技術論ではないと考えています。
取引の履歴を分散して記録・保管することにより、取引コストの削減や安全性・信頼性の担保等を実現する技術的プラットフォームではありますが、「社会的基盤を変革し、それを支える社会信用保証プラットフォーム」と捉えられると思います。
国家を定義するのは、「言語」「通貨」「法」だと言われていますので、この「リブラ」が「通貨」として使われることで、国家として金利政策のコントロールも含めた価値の安全性を管理することが難しくなる点は、大きなポイントになるのではないでしょうか?
ブロックチェーンを社会信用保証プラットフォームと捉えると、経済のみならず、社会構造や政治、国家のあり方にも大きなインパクトを与えるものですので、その強みをうまく活用しより良い変革に繋がっていけば良いと思っています。中央銀行発行のCBDC以外は受け付けないという意図が見てとれます。法定通貨に連動するステーブルコインであっても、民間企業のデジタル通貨は勝手に発行できないという規制です。
先日ラガルドECB総裁は「デジタルユーロが現金の代替ではなく補完になる可能性があり、民間のデジタル通貨に代わるものになる」と述べ、ECBが主導するデジタルユーロ 発行に向けて意欲を示しています。まだドラフトが提案されたに過ぎません。
この後、EU議会だけでなく各国の議論も経なくてはならず、2024年までにフレームワークと言及されている通り、まだ紆余曲折はありそうです。
しかし、このルール化が進めば、EU域内全部で利用可能になるわけで、法制化の意義は大きい。
物理的にプロバイダーがEU域内にいなくてはいけないってのを実態としてどう運用していくのか気になりますね。もう今や会社登記すればいいとか、そういう次元ではないようにも思います。