黒人女性射殺、大陪審判断めぐり全米でデモ拡大 警官撃たれる
コメント
注目のコメント
3月13日に起きたブリオナ・テイラーさん事件を理解するためには知っておくべき事実関係を挙げておきます。
大陪審結果:テイラーさんを殺した罪は問わない。流れ弾が隣家に当たったことに関して、その弾を撃った警官(テイラーさんの致命傷になった弾を撃った人ではない)が起訴(有罪になれば最高5年)。
警官側の言い分:
ボーイフレンドであるケネス・ウォーカー氏が先に発砲して、それが一人の足に当たったので銃撃戦になった。
ドアを壊して踏み込む前にノックし、警察であると身元を表明した。
ウォーカー氏側の言い分:
警告はなかった(近隣13人もなかったという証言。最初警告はなかったと証言後、反転した人が1人)。
強盗だと思って一発威嚇射撃した。銃はライセンスあり。
現場検証によると、警官に当たった弾は、警官が撃ったもの。
ケネス氏は、事件発生時、911に「何が起きてるのかわからない。何者かドアを蹴り破って、ガールフレンドが撃たれた」と通報。911側が録音を公表。
警察は、無警告家宅捜索の礼状をとっていた。
住所は間違い。本来の捜査対象者は襲撃時すでに拘束済み。
ボディカメラの記録はない。(軽装私服警官なので装着していないと言っていたが、事件後の写真ではボディカメラを装着するためのものをつけていた。ボディカメラを少なくとも1人は装着していたという報道あり。)
タイラーさんは8発撃たれ、現場にて死亡。
ケンタッキー州の法律では、自宅内で正当な理由があれば、住人は発砲する権利がある(“castle doctrine”, "stand your ground law")
ケネスさんは警官を殺そうとした罪で逮捕、拘束。5/22不起訴。
この事件は、黒人差別とは関係ないととらえる人もいるようですが、全く罪のない女性を撃ち殺したことに対して、法によるお咎めなしという判決は、理不尽だと私は思います。