【独占】専属トレーナーが語る「大坂なおみ」の葛藤と未来
NewsPicks編集部
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新型コロナウイルス(COVID-19)の影響でテニス界も3月から5ヶ月間中断されていました。その影響を受けながら何とか全米オープンが開催され、無事に終える事が出来ました。その大会期間中私自身トレーナーとして、そして人間として大きくモノの見方が変わりました。大坂なおみという選手としての顔、そして彼女の人間としての側面を学んだ数週間でした。
8月にツアーが再開されて以来、初の四大大会となった全米オープンテニス女子シングルスで、2年ぶり2度目の優勝という快挙を成し遂げた大坂なおみ選手。
その大坂なおみ選手をフィジカル面で支えたのが、今年6月から専属トレーナーとして大坂のチームに加わった、プロピッカーでもある中村豊さんです。
マリア・シャラポワやIMGアカデミーの専属トレーナーを歴任した、いわばこの道の第一人者である中村さんに、大坂なおみの成長と今後のポテンシャルについて聞きました。初めて全米オープンで優勝し次のGS、全豪オープンで優勝した頃から比べると、今回の大坂なおみちゃんは中村豊さんがおっしゃっるようにまさにアップグレードした別人のような強さを感じました。フィジカルでは、やっと追いつけたような体勢でも体幹が乱れずすぐに切返し、どこに打っても拾われてしまうというプレッシャーを相手に与えてミスを引き出していました。メンタルにおいても前は劣勢になると感情が抑えられなくなる脆さがあってハラハラして見ていましたが、今回はそんな様子は全く見せませんでした。
中村豊トレーナーがついてわずか3ヶ月でこの成果でしたから、欠場する全仏オープンの次の大会が、そして次のGS、全豪オープンが楽しみです。