自動車販売 新型コロナで“オンライン”営業広がる
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多くの方の認識は正しくありません。
今までもクルマの購入は「店頭での面着商談」だけで決まっていたわけではありません。
クルマの購入者は、8割以上の方が購入前にメーカーサイトを訪れ、車種やグレードをかなり検討した上で来店されます。
一方、販売主体はメーカーではなく販売会社(多くは独立資本)ですので、メーカーサイトにはEC機能がありません。
多くの方は「ほぼ購入車種を決めた段階」で店頭に来られ、店頭での主な商談は購入車種の確認+価格交渉になります。
要するに、購入検討の大部分は既にオンライン上で行われ、「最終段階だけ」が面着で行われているのが実態です。
この記事に書かれているように、各社がオンライン商談を導入していますが、実際には、(クルマを見ずに)オンラインで購入まで至るお客さんはほとんどいません。
少し考えてみてください。
自動車の販売店は一般の小売業のように多くのお客様で混んでいる場所ではありません。近所のコンビニにいくよりよほど安全です。
ましてや数百万円の買い物をモノを見ないで買いますか?
クルマの購入機会など数年に1回(平均的には8年に1回)しかありませんが、それをオンラインで省略しなければならないほど皆さんは忙しいですか?
テスラについては、販売店舗は閉鎖してオンラインで発注できるようにしていますが、実車を確認したり試乗するためのショールームは設置しており、多くの方は来店してから購入します。
オンラインが新たなコミュニケーションツールになることは全く否定しません。電話で問い合わせるより、ZOOMとかで説明してもらった方が分かりやすいですから。
ただし「今までは全て面着で商談→これからはオンラインで完結」みたいな書き方は全く実態を表していません。
ちなみにトヨタの中古車オンラインサイトは(本来あってもおかしくなかったものが)やっとできたというだけというのが私の認識です。
非メーカー系の中古車販売店から中古車を購入する場合は、グーネットのようなサイトで中古車を検索し、お店にメッセージを送り、電話で状態を確認し、(仮押さえした上で)最後にお店に行って契約というのは今でも普通に行われていますから。自動車は量販店化しなかったことが、価格破壊をそこまで起こさずその産業分野を守ることができた一因だと思っています。
オンライン営業ができることでそれが変わるのか、注意深く見守りたいと思っています。慣習で対面ビジネスしていたあらゆる業界が、非対面ビジネスへと変化を迫られています。これを行政も補助金などで支援しています。しかしながら、非対面ビジネスを模索する真面目なIT情弱経営者を食い物にするエセITコンサルが増えているようです。ググってわかるような知識を4-5枚の書類にし、大手コンサル事務所の名を語って(〇〇社に頼んだら数百万する仕事を格安で請けますなど)、自分の価値を大きくみせようとする手口のようです。みなさん、お気をつけください。