個人情報ルール見直し意欲 平井氏、広域活用を促進
コメント
注目のコメント
個人情報に関するルールには様々なものがあり、必ずしも整合性が取れていない。結果として、データを積極的に活用した官民の活動を萎縮させているところがある。同じ番組で平井大臣が言われていたように、情報を守り、賢く使って国民の「QOL(Quality of Life)」を向上させるルールづくりと、その理解の浸透は、かなり高い優先順位の政策の論点になるはず。
日本でとてつもなく勘違いされていると思うことの一つに、
「個人情報と行動データは必ずしも関係ない」
ということがあると思っています。
Kindleで同じ本を2冊買ってしまいそうになると、Amazonでは「先日も同じ本を買っていますが、もう一冊買いますか?」と言ってくれたり、
Netflixを全然使わずにいると、Netflixから「ずっと使っていないのに払い続けてますが解約しますか?」と言ってくれたり、
こういった「データのUX活用」に関して、IDで統合されていればよいだけで、個人情報とつなげる必要は全くないわけで...
私もアフターデジタル関連で様々な人に、「でも個人情報に関して日本では...」という懸念を持って質問されますが、「個人情報」や「属性情報」と、今の時代において活用価値の非常に高い「行動データ」では、つなげる必要は必ずしもないことをしっかり伝えるようにしています。
ここは、日本経済にしっかり根付かせたい常識だなと思っています。様々なプレイヤーが横断的にデータを活用できる仕組みづくりには大賛成です。ただし、ルール作りは方針だけでなく、手段も法整備化してしまうとテクノロジーの進化によって逆に足かせになる可能性があります。ましてや個人情報、つまり、データはまだ各国、成熟しきっていない領域。柔軟に対応できるような”ルール”ができることを焦点にしてほしいです。