スポティファイ、アップルのバンドル型サービスは反競争的と批判
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各プラットフォームには使い込むには欠かせない有料機能があります。iPhoneならiCloud、GoogleならGoogle One(追加ストレージ容量。Apple Oneと名前被りますね)、MictosoftのOffice365に、あとNewsPicksのプレミアムプラン(笑)
プラットフォーマーがこうした必須サービスに他のサービスをバンドルすると、競合サービスを提供する他社は圧倒的に不利な立場に置かれます。Office365にTeamsをバンドルするMicrosoftをSlackが訴えたように、iCloudにApple Music等をバンドルすればSpotifyには大打撃です。
更に遡ればWindowsへのInternetExplorer同梱と同じ歴史の繰り返しと見て取る事が出来ます。バンドルがサブスクリプションと多少オシャレな言葉に置き換わっただけで問題の構図は殆ど同じ。プラットフォーマーがユーザー体験云々の屁理屈を訴えるまでがお約束です。
IEについては結局EUで制裁金とブラウザ選択機能の強制が課せられたわけですが、その後の歴史はIEがChromeに駆逐され、またブラウザのレンダリング動作の標準化も進むなど、個人的にはブラウザの歴史はよい方向に進んだと評価しています。
独占や囲い込みを放置して良い事って、長い目で見ると殆どないんですよ。
バンドル問題やプラットフォーマーの特権的地位の問題が再燃しているだけに、今回のAppleの発表も非競争的な市場環境をもたらしかねないという点は議論されて然るべきです。プラットフォーマーのさじ加減で市場が動き、破壊されるビジネスが出てくる。ここにきてプラットフォーマーの支配力というか恐ろしさを感じることが増えてきました。アップルはデバイスまで抱え込んでいますから、さらに強烈です。
これに対抗していくためには、各分野で競合となるサービス同士が連携してエコシステムを作って囲んでいくしかないのかなと。アップルはそれぞれのサービスが一流というわけではなく、二流を寄せ集めた感じがするので、どこかに付け入るスキはあると思います。