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一見、「人間は遺伝学的に変えられない」という優生思想的な遺伝決定論かと思いきや、以下でものすごく共感しました。
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実際、「人間は社会学的に変えられる存在だ」という考えは、私の見るところ、「人間には遺伝学的に変えられないところがある」という考えよりも、昔からよほど害を及ぼしている。
たとえば同性愛にかんしてである。これに生物学的な根拠をいっさい認めず、個人で制御できる生活様式の好みの問題とみなし、それを理由に他人が同性愛に非難や軽蔑、弾圧、暴力を向けてきたという、長い歴史が存在するのだ。
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昔、「一卵性双生児を対象に遺伝と環境のどちらが知能やパーソナリティに影響を与えるのか」みたいな行動遺伝学の研究に興味があって調べていた事があるのですが、「新しいもの好き」「できるだけ損するのを避けようとする」「人から褒めてもらいたいという気持ちが強い」というパーソナリティについて遺伝子が寄与することが研究から明らかになった、というのを読んだことがあります。ただ、その割合はそれぞれ、34%、41%、44%で、残りは、環境影響によって決まる、というものでした。

その他に、空間性に関する知能テストについては、遺伝要因が70%ですが、言語性に関する知能テストは、遺伝要因が14%と小さく、残り86%が環境要因だそうです。

知能やパーソナリティの特定の領域については遺伝子の寄与が高いけれど、全てがそうではない、という至極「そうでしょうね」な結果ではあるのですが、数値として示されると納得しますよね。「遺伝子の寄与が高い部分とそうではない部分がある」と理解した上で、偏見や色眼鏡で見ずに「個」として受け入れる世の中になれば良いと思いますし、そもそも人の知性やパーソナリティをどうこうしようという発想や、他人がジャッジする権利も必要もないですよね。
非常に興味を惹かれた。読んでみようかと思う。
科学とは、我々が構築した社会的現実を合理性を通じて刷新する方法である。
我々は社会的に構成された理解の枠組みを通じて、我々が何者であるのかを知る。良い面もあれば、悪い面も当然存在する。すなわち、我々はどのように「自分たち」であるかを制約されるからだ。
この時に、科学というのは非常に優れた方法である。とりわけ、反証することは極めて有用である。反証とは、我々の社会的に構築した理解など、世界の複雑性のごく一部に過ぎないことを指し示すからである。
一方で、科学それ自体も、ブルーノ・ラトゥールが示したように、そもそも政治的な存在でもあり、あらゆるファクトは解釈されて初めて意味を持つ。
この狭間で我々人間がどのように生きるか、我々をいかに刷新しうるのか、ということが投げかけられているのだろう。
色んな匂いがするので買って書評を書きたいのですが、金欠なので誰か買って下さったら読んで書きます。

大場紀章の欲しいものリスト
https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/3TOJ3X54GA1HF?ref_=wl_share

【書評】「現代経済学の直観的方法」著:長沼伸一郎 〜経済・物理・歴史の冒涜〜
https://newspicks.com/news/5222258

的な

追記
下巻をどなたかに購入頂いたようです。ありがとうございます!上巻もお待ちしています!

追記2
上巻も買って頂けたようです。ありがとうございました!
「人間の本質は善だ」と表紙に書いてある時点で読む気失せた。いつまでこの善悪とかどうでもいい二元論に憑りつかれてるんだろ。善も悪もないよ。
男女差含む遺伝的・生物学的格差を語ると感情的な攻撃を受けることもあるのだけど、現実を直視することが出発地点でそこからようやく「どんな社会を作りたいか」の議論が始められる。遺伝と社会の相互作用とによって作られていく社会の構造を、多くの人が教養として持っておくべきだと思う。
これは読んでみたくなる一冊ですね
とても興味深い本。早速読んでみます!
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