【3分解説】進撃のエヌビディア、アーム買収の狙い
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NVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) から、NVIDIA の従業員に向けて、次のようなレターが送られました。
みなさん、こんにちは。
本日、Arm 買収についての正式契約を締結したことを発表しました。
私たちは Arm とともに、AI 時代の最高峰のコンピューティング企業を生み出します。AI は、今の時代で最もパワフルな勢いのあるテクノロジです。データから学習するAI スーパーコンピューターは、人間には書けないようなソフトウェアを書くことができます。驚くことに、AI ソフトウェアは環境を認識して、最高のプランを推論し、インテリジェントに行動することができるのです。この新しい形式のソフトウェアにより、世界のすべての街角にコンピューティングがもたらされるようになるでしょう。いつの日か、AI を実行する数兆台のコンピューターが、現在のヒトのインターネット (internet-of-people) の数千倍の規模を持つ、新しいモノのインターネット (internet-of-things) を生み出すようになるでしょう。
NVIDIA の AI コンピューティングと広大に普及された Arm CPU が一体となると、私たちは、非常に優れた AI がもたらす、前途に待ち受ける絶好の機会を活かして、クラウド、スマートフォン、PC、自動運転車、ロボティクス、5G および IoT でのコンピューティングをさらに前進させることができるようになるでしょう。
NVIDIA は、世界をリードする AI テクノロジを Arm のエコシステムに提供することで、現在 200 万人の開発者が利用している NVIDIA のテクノロジを、1,500 万人以上のソフトウェア開発者に届けることができるようになります。
今から楽しみでなりません。
ジェンスンアームを理解する材料として、前期末にSBGが公表した資料がすこぶる分かり易いです。いかにアームに企業価値があるか、ビジュアル的にまとめてくれています。
https://group.softbank/system/files/pdf/ir/presentations/2019/arm-roadshow-slides_q4fy2019_01_ja.pdf現状についてはモバイルへの布石、将来についてはエッジAIへの布石。
ただモバイル中心にエッジAIというか、デバイス・エンドAIでの推論チップについては、iPhoneであればA11 Bionicくらいから入り始めている。そして、その部分についてARM・NVIDIAの競争力がどれくらいなのだろう。下記を見ると、ARMはエンドポイントAIと呼び、Cortexと併用するかたちでEthos-U55というコアを2月に発表している。
直感的にはデバイス側がどれだけソフトウェア制御されているかによって変わりそうだが、スマホの場合はソフトウェアの塊。Appleの半導体戦略が成功するなかでARMは基盤部分でAppleにもAndroidにも使われている。一方でよりアプリケーションに近い領域で推論を使っていく場合は、スマホのAPほどには覇権を握れないように思う。IoTは分からないが、汎用的であるほど機能を使い切れない状態でコスト高になりやすく、それを規模でどれだけ薄められるか。
https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/2002/12/news039.html