【動画解説】ユニクロは、本当に「高コスパ」なのか?
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ユニクロは価格の割に品質が高いと言われますが、素人ではなかなか細かい部分まで把握できません。そこでユニクロで年間数百万円も買い物をしているというファッションバイヤーのMBさんに「本当にコスパが高いのか」を解説してもらいました。
もちろんユニクロには様々な商品があり、お得なものもあればイマイチなものもありますが、今回はその中からメジャーな商品3つに絞って紹介しています。消費者としてユニクロが「買い」かどうかわかるだけでなく、商品開発の裏側、思想にも触れることができます。
ちなみに私は先日、ここで紹介されているセットアップスーツにネクタイを締めて国会議員の取材に行きましたが、全く違和感はありませんでした。人の服装など細かく見ていないというのもありますが、ジャケットが薄手になる夏であれば、ユニクロだとほとんど気づかれないレベルだと思います。製品サイドからユニクロを解きほぐす優れたレポートでした。
ユニクロは良い意味での日本的な企業だという視点は非常に興味深かったです。
具体的には、
1.ユニクロは形ではなく素材で製品の価値を追求している企業である。
2.数多くのアパレルメーカーが段々と落ちていってしまうことに対して、常に改良をし続けることによって地位を保ち、高めている
この2番目は、(先日追放されてしましましたが)セブン&アイの鈴木敏文さんが、「コンビニの食べ物は常に美味しくしていかないと、消費者は不味くなったと感じるのです」と仰っていたのを思い出します。
つまり、常により良いものを追求していくそのプロセスにこそユニクロの本当の強さの根源があるということであろうと思います。実際、デニムの開発などについて、かつてガイアの夜明けで取り上げられたときも、かなり積極的に投資をして、新しい製造方法を開発するなど、新製品開発への資源配分は相当なものがあると想像します。MBさんの動画での冒頭パーカーのエピソードもそうです。
このようなことが出来るのは、単に資本が大きいからではなく、このようなことを繰り返してきたから資本が大きくなったのだとも思います。逆の因果もあり、そこにプロセス設計の凄みが垣間見える気もします。
一方で、過去の様々な色展開をしていたころと今で方向性が変わったのは、いつ頃どのような転機だったのか、など、大きな転機があった時に何が起きていたのかなどを掘り下げていただくと、より明確にユニクロの凄さが分かるようにも思いました。ユニクロの服のどの素材が良いのか、何が機能的なのか、デザインやシルエットは良いと言えるのか、様々な観点で論理的に解説しています。
年々進化し続けるユニクロ。同じ商品でもシーズンごとに素材やデザインも少しづつ変化しています。長年商品を買い続け研究してきたMBさんだからこそ、見抜けるポイントがいくつもあり圧巻です。
色やデザインだけでなく、製品表示タグを見ながら買い物を楽しめるようになると思います。是非ご覧ください。今後の服選びが変わります。