世界最強? 「絶対に切れない」材料が誕生
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最強は言い過ぎ。相性があって、砥石切断耐性は最強かもしれんが、高熱環境では軟らかくなるし引張せん断もそんなに強くないでしょう。ただ工学的にはすごく面白い。
再掲
局所振動モードの励起とセラミクス粉による潤滑で切断耐性を得る感じですかね。ハンドグラインダーは手で持つので余計な振動が出ると力が分散されてうまく切断できない。あとグラインダーは要するに砥石なので、砥粒が食い込まない平滑面とか目詰まりに弱い。
そのへんの工具に対するピンポイント耐性で、例えばチップソーみたいにせん断破壊で削るような工具だったら割と簡単に切られちゃうかも。細めのチェーンとかにしてしまうと普通にせん断で切れるかも。
これのすごいとこはピンポイント耐性をデザインして複合材料作ってるとこだと思います。万能ではなくて、それこそ自転車窃盗団がよく使う工具にだけ耐性を持たせる。最低限の機能に絞ることで、安くできるし、軽量化とかもできる。
論文
https://www.nature.com/articles/s41598-020-65976-0「強さ」的な指標は、
強い:力を掛けないと破壊できない
強靭:破壊するのにエネルギー(力×距離)が必要
硬い:傷付かない
高剛性:力を掛けても変形しにくい
高耐力、高YP:永久変形するのに力が必要
高耐摩耗:磨耗しない
高耐疲労:繰り返し力を掛けても壊れない
高耐クリープ:高温でじわじわ変形しない
高耐デント:凹まない
高耐アレスト:割れが進まない
高耐ラメラティア:剥離しない
etc.
といくらでもありますが、発泡アルミ、アルミナ複合材料と言うこともあり大変ニッチな強さ。「高耐電動工具による切断性」とか??何と言うのでしょうか?多分強さはアルミ未満ですね。
しかし需要もありメカニズムが大変面白い。謳い文句の通りなら画期的。生物模倣から生まれたアルミとセラミックスの複合材料という点は興味深い。切削に非常に強いということだけど、アルミということは熱に弱いのかもしれない。おそらく軍事分野を筆頭にいろんな用途が考えられそう。これだから素材の革新は面白い。