京都市立芸術大学、「京都芸術大学」名称使用の差止めを求め控訴
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注目のコメント
京都市立芸術大学修了生で作家をしてます。かつては京都造形芸術大学で非常勤講師で命を繋がせてもらい、今は京都精華大学で特任講師です。
京都の美大芸大の卒業の作家は、「京芸」「京造」「精華」そして「嵯峨美」などで食えない時代をしのぎながら雌伏し雄飛のチャンスを伺うという、作家救済システムがなんとなく文化として出来上がっています。ゆえに大体どこの卒業生でも作家として活動を続けていればそこで顔見知りになります。
だから肌で感じるのですが、両大学卒業生あるいは修了生で、まともに物事の見える人間で、これに賛成している人を見たことないです。
教員としてお世話になった大学だし、ゆえに教え子も卒業生にいますし、良い作家も近年たくさん輩出している大学なのであまり言いたくはないですが、
「京造、本当に、大概にせえよ」
と言うのが偽らざる気持ちです。品位を保ちながら京都の現代美術を盛り上げる大学であってほしいです。
※追記
大阪府庁の方で、同志社ご卒業なら現代美術に造詣はあまりお持ちで無いでしょうし、一般的感覚で京都市立芸術大学は著名ではないでしょう。
ただ再度申し上げますが、美術の世界では控えめに言って「無名ではありません」。
マクロな視点からは見えにくことですが、社会には様々なレイヤーがあり、あるレイヤーで著名でないものが別のレイヤーでは逆ということはままあります。それが社会の良い意味での「深み」を作り出していると言うことにも、少し思いを致していただければと思います。京都新聞の記事の方で以下のコメントしましたので再掲します。
争点は著名性と類似性のようです。
同志社大卒で大阪在住の私が京都市立芸大を知らなかったことは、著名ではないということですし、芸大ではないですが、大阪には大阪府立大学と大阪市立大学があり、それぞれ「府大(ふだい)」「市大(しだい、いちだい)」とよびわけてますので、本件も類似性もないと思います。
ちなみに、大阪府大と大阪市大は、2022年に統合予定です。
≪8月27日の地裁判決は、争点となった市立芸大の知名度について、主な活動範囲が京都府内や近隣府県であることなどから著名とは言えないと指摘した。類似性については「京都」「芸術」の文言はありふれたもので、他大学と識別する機能は「市立」の部分にあるなどとして、市立芸大の主張を退けた。≫これ、推進しているのが旧京都造形芸術大学の理事等の
執行部連中だけで、多くの学生も反対活動をしてるようなんですよね。
それぐらいに反発の空気感がある中で、
そこまでして、執行部が改名したい理由は本当に謎です。