電気自動車用バッテリーの最前線〜テスラ「ミリオンマイルバッテリー」とは?
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あと三週間ほどで開催されるテスラのBatteryDayで発表されるMillion Mile Batterの詳細が明らかになってきました。
正極材がNMC532の単結晶で、負極材は従来と同様のグラファイト。それにリチウムドーピングをするテスラの特許と、買収したMaxwell Technologiesのドライ電極製造法を組み合わせて、バッテリー容量308Wh/kgを実現し、数十万回の充放電を可能にするとのこと。
単結晶の製法は、リーフにも搭載されていたLMOでは色々と検討されてきました。
(ご参考)
https://www.kagawa-isf.jp/rist/seika-happyou/13tang.html
今回は三元系のNi-Co-Mnの単結晶製造ですが、LMOでも単結晶正極が採用されなかったのはひとえに製造コストに起因すると思います。
テスラのNMC単結晶正極の場合は、強度を得るために更に表面に酸化チタンをコーティングしてるので、高価な正極材ということになりそうです。
正極材を単結晶にしたくなるのは、ロッキングチェア構造の金属酸化物を使う以上分かるのですが、単結晶にしなくてもLiイオンのパスを確保する方法は考えられるはずなんです。
一万マイルバッテリーということは、充放電サイクル数が劇的に伸びたということで、それは正極材の単結晶化によるものです。いつから商用化する見込みを立てているのか?そこに注目したいところです。始まりましたね
2020 Annual Shareholder Meeting and Battery Day https://youtu.be/l6T9xIeZTds
4680とかいかにも熱こもりそうだが、余程冷却系がしっかりしてるんだろうか。
円筒式は、冷却効率もだけれど、印刷とボトリングプロセスに似ていて、大量生産に向いた構造なのかもしれないな。設計時のパックエネルギー密度だけじゃないのがバッテリーの難しい所。