【公文 社長】「生きる力」を育む学習法を世界中に広げていく
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公文教育研究会の社長・池上秀徳氏の連載第7回(最終回)です。
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「やっててよかった公文式」のキャッチコピーで知られる教室を展開する公文教育研究会。たった一人の高校教師の指導法から生まれたメソッドは、今や50を超える国と地域に広まり、日本発の強力なソフトコンテンツになっている。
2015年に同社初のプロパー出身社長として就任した池上秀徳氏は、創始者・公文公氏から直接薫陶を受けた経験を自身の経営哲学に昇華させたという。
今に至る原体験、創業の精神を受け継ぐトップとしてのあり方、グローバル企業が目指す「KUMON」の未来について聞いた。(全7回)
■第1回 世界400万人が学ぶ「公文式」はこうして生まれた
■第2回 仕事人生の基礎を築いた2年間の研修
■第3回 教育とは、教育者とは何かがわかった
■第4回 新規事業に参加すると、社内で重宝される
■第5回 教材は、子どもたちがつくるもの
■第6回 不易と流行。時代に合った「流行」を取り入れる
■第7回 「生きる力」を育む学習法を世界中に広げていく自分自身、「やっててよかった」と本当に思う。
基礎が中心でそれを繰り返すから、学校の勉強で基礎で躓きにくくなる。これは分かりやすい効果だと思うのだが、自分のペースでというのも、思考習慣として後になって重要だったと感じる。
『個々のレベルに応じた易しい問題から取り組み、少しずつレベルを上げて「やればできる」の自己肯定感を育む。』とある。答えがないことが多い世の中で、天才にはなれなくても、動けば多少なりともできることは少なくないと思う。分からない時でもまずは手を動かしてみようという習慣がついたり、それの蓄積が何かにつながると無意識的な自己肯定につながっていることは本当に大きい。
先生との出会いも大きく、自分の公文の先生は分からなくてグズっているときに「じゃ、しばらくお休みして他の教科をやってみようか」といった感じに声をかけてくれた。学年より数年先のをやっていて、使う思考の抽象度と自分の脳が対応できる抽象度の乖離が大きいときもあったのかなぁと、今振り返ると思う。そういう時に、嫌になって取り返しにつかないレベルにならない範囲でペースコントロールをしてくれた。小学校低学年から公文式をやっていた。お陰で勉強に対する抵抗がなくなり、やればやるほどわかる、褒められる、おもしろいという感覚が芽生えた。両親と公文式には感謝しかない。
"バングラデシュのNGO団体、BRACが貧困家庭の子どもたちに提供している小学校「BRACスクール」への公文式学習の無償提供です。JICAなどとの連携、協力によってBRACとの提携が実現しました。"
これは知らなかった。今後も公文式を応援したい。