有田焼を取り入れて シンガポールが目指す新しい「民芸」
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柳宗悦や河井寛次郎らが生み育てた「民藝」という思想。その現代的、国際的な意味合いを考え続けているデザイナーに、シンガポールで出会いました。
「デザインが人々を結びつける」
言われてみれば、なるほどとも思いました。民藝とはなにか。美とはなにか。伝統とはなにか。いろいろ考えさせられます。お時間のあるときにでも、お読みいただければ幸いです。日本の民芸が、シンガポールで花開く。南部鉄器がフランスで新たな価値を見いだされた例もありましたが、日本が古くから持っているものに海外から新たな視点が持ち込まれて気づかされることは多いと思います。
この記事で紹介されているエピソードにおいて、シンガポールの現地デザイナーを動かしシンガポールデザイン有田焼の誕生に導いたのは、有田焼の高い技術もあるだろうが、柳宗悦らが作りあげた“民藝”という美術タームの持つ思想性でもあっただろう。
優れたデザインに思想性が結びつくことで強力なフォロワーを生む例はドイツのバウハウス、イギリスのアーツ・アンド・クラフツなどが顕著だが、われらが民藝にも高いポテンシャルがあることがわかる。