チェコ上院議長「私は台湾市民」、立法院で演説 中国は反発
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中国にとって、米国と欧州を分断し、欧州との協力を示すために、その入り口になるのが中東欧諸国だと考えられてきました。中東欧の地域協力機構であるビシュグラ―ド4の一つであるチェコの上院議長が台湾との連携を示したことは、欧州へのアプローチが一筋縄ではいかないことを中国に認識させるものでしょう。
現在の中国は、自分の思いどおりにいかなければ過度に強硬な態度に出る傾向にあります。国内向けにも、中国は世界各国から指示され感謝されていると示さなければならず、言うことを聞かない相手は力でねじ伏せられると示さなければならないのでしょう。
しかし、中東欧諸国には米ソ冷戦時代の共産党の圧政についての記憶が残っており、共産党に対する嫌悪感が非常に強く残っています。中国との経済関係を重視しているかに見えるハンガリーでも、首相府や外務省の官僚や有識者は、自由や人権を顧みない共産党の支配は二度と受けたくないと言います。
一方で、EUの中でドイツの経済力が強過ぎ、中東欧諸国に対しても経済的影響力が支配的になっていることに対する不満と反発があります。中東欧諸国の事情も複雑なのです。日本は、欧州と協力して、米中の大国間のゲームに影響を及ぼせる第3のアクターとなるためには、独仏だけでなく、中東欧諸国との協力関係の構築こそ重要であると思います。なぜ、チェコでこのような動きが出てきたのかは、勉強中ですが、自由や民主主義に対する思いが、欧州で強まっているのは、十分に感じます。ドイツ、フランスが、中国を牽制したのがよい例でしょう。Ich bin ein Berliner. ときましたか。50年前、自由の守護神は、アメリカでしたが、今は、香港や台湾なのかもしれないですね。日本はいかに?
教えてもらったのを要約すると・・・。
▼冷戦時代にJK.ケネディが西ベルリンで『私はベルリン市民だ』と演説し絶賛された。
▼チェコの議員が台湾で『私は台湾人だ』と演説し、ドイツ人らに現在の台湾は当時のドイツと同じという印象を与えた。
▼中国はチェコの議員に激怒するが、それに対して普段は比較的親中のドイツも上の印象効果で中国に反発せざるを得なくなった。他のEU諸国もそれに同調。
・・・という感じらしい。
僕には良くわからないが解説者によると、歴史を上手く利用した天才的な方法なのだとか。