広がる「DX格差」。結果を出すための「ユーザー×コンサルの理想的関係」
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注目のコメント
この記事の中に出てくる多様な領域の人材を社内抱えているから関連会社を挟まず、「1人称で語れること」が重要であるという部分はとても共感を持ちました。
私はエンジニア×MBA×UXデザインの3領域のバックグラウンドがあり、今は東大系のAIベンチャーで、大企業のクライアント先に横断的なコンサルをしていますが、テクノロジーのことも経営・IT戦略のこともUIUXのことも熟知していると、下記のようなメリットの存在を日々感じています。
・クライアント先のあらゆる役職、そして部署の方々と深い話をして情報を集めることができる。
・クライアント先が縦割なことが多く、彼ら以上に横断的な情報収集と的確な提案、そして他部署が考えていることの共有ができる。
・短期間で信頼を得ることができる。
ここ一年、東大卒・マッキンゼー出身の方々(社内に5人、同じプロジェクトに3人)と仕事をさせて頂いており、彼らのデック(パワポ資料)作成の早さや質の高さ、感度分析された予測財務諸表の精緻さには驚く一方、ITやUX(顧客体験やUIのデザイン)へのバックグラウンドの不足は、彼ら自身も弱点と自覚しており、時々議論について来れなくなる程、今は戦略系の知識だけでなく、テック系、デザイン系の知識もかなり必要です。
UXの話もこの記事には多少出てきますがアクセンチュアは戦略×テックのスキルセットがまだ強く、例えばAIを使った戦略として筋の良いサービスやプロダクトを提案して実現しても顧客体験として優れていなければ意味がないので、これからは戦略×テックに顧客体験のデザインも必要な要素として加わってきます。
そのため、これからの社会では、戦略一筋のマッキンゼーのようなコンサルではなく、更に、戦略+テックのアクセンチュアのようなコンサルでもなく、TakramのようなBusiness×Technology×Designの三領域を越境しながらコンサルするタイプのコンサルがより必要になってくると思います。
https://ja.takram.com
ただ、必ずしもコンサルが必要な訳ではなく、理想的には、自宅内ジムを展開するPelotonのように戦略・テクノロジー・デザインのどれを取っても優れている事業を自ら生み出すことを、今の時代なら各企業は注力すべきだと思います。
https://youtu.be/8L2uM_AY9Ho働き方や業務プロセス、商品・サービス開発にデジタルを活用しようとする意識は少なからずどんな企業にも芽ばえていると思いますが、DXは各社各様、全企業に共通する正解はないだけに試行錯誤の段階でしょう。アクセンチュアの村上さんは「今後、DX格差が生まれる」と指摘します。いかに「コモディティ化したIT」から抜け出すか。それがポイントと言います。
アクセンチュアは言わずと知れた「テクノロジー×経営」を特徴にしたコンサルファームでビジネスも好調ですが、村上さんもITコンサルもコモディティ化している。今こそITコンサルも変わる時と危機感をにじませています。『究極を言えば、コンペになってしまうようではダメだな、と。他社と比べることなく「このプロジェクトならアクセンチュアと組む以外に選択肢はない」とイメージしてもらえる存在になりたい』というのは、ビジネス的にも営業的にも理想の姿だなと思います。若いころ(前職時代)は、お客様が困ったときに、第一想起してもらえるような人材になりなさいと、よく言われてました。
ジョブオファーなので採用的な観点でいうと、オファーを出した後にあれこれと口説く必要もなく、入社しますと言ってもらえるほど意向形成ができているか、自分のキャリアの選択肢に今一番ぴったりなのは、この会社だ!と思っていただけるかという感じですね。