インド最大の小売Reliance Retailが2番手Future Groupの事業を3580億円で買収
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これがどの位すごいかと言うと、イオンとセブン&アイとヤマダ電機とオンワード樫山とソフトバンクショップが全て合併して一つのグループになるような感じです。
圧倒的な購買量をスーパーマーケット、GMS、FMCG、アパレル、家電製品、百貨店など全ての面で発揮する事になります。ただ、それだけにブランドの重複も多く、スーパーマーケットだけでも、リライアンスフラッシュ、ビッグバザール(GMS)、イージーデイ、ニルギリスなどの多く抱えることになります。ファッション/百貨店関連では、フューチャーリテール自身がアパレルから始まったこともあり、多数のアパレルブランドやアパレル小売フォーマットを持っています。
また、卸売業態(キャッシュアンドキャリー)も抱えていますし、携帯電話会社、携帯小売店を軸としたECも行っています。フューチャーは自前の小売用の倉庫物流も運営しています。そう言った意味で、深さの面でも横幅の面でも、世界でも稀な多様性に富む小売グループが出来たと言えます。
リライアンスプラットフォームまで含めた大きな絵の事は私にも想像もつきませんが、小売グループとしては、その多数所有するブランドの管理は、なかなかに困難だと思います。
それだけに、何というか、大きくなったからこそ、ニッチには可能性が広がる面もあるかと。
日本人として興味があるのは、昨年、フューチャーグループとセブンイレブンが契約を結びましたが、それがどうなるでしょう。結果的に、リライアンスと組めるならセブンも万々歳だとは思いますが、どうなることやら。早くインドでセブンイレブン1号店が見てみたい。
ただ、Amazonもフューチャーリテールの株を8%ほど持つ、フューチャークーポンの株を49%持っているはず、その辺はどうなるのか。一時期はAmazonに売却するって話もありましたし。
https://tech.economictimes.indiatimes.com/news/corporate/kishore-biyani-plans-to-sell-major-stake-in-future-retail-to-amazon/75590296インド第二位の小売りで3,600億円は安いですね。日本の大手小売の時価総額は軒並み2、3兆円の時価総額でアメリカはさらに一桁違う。インドの小売りはまだまだ細分化している、ということの現れか。
