FRBの「平均」2%目標、いったい何を考えたのか
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米議会で与えられたFRBの義務はインフレ管理と雇用創出。「平均」という事は雇用を創出するために、インフレリスクをとって2%を超すという事ですが、「平均」なので期間と%は気になります。ダラスFRBのKaplan氏は2.5%という数字を出してますが、ただこれも批判されており、具体的なフォーミュラはないとCNBCのインタビューで答えてました。
Powell did not elaborate on what “moderately above 2%” means. Later on Thursday Dallas Fed President Robert Kaplan said it meant inflation in a range of a 2.25% to 2.5% annual rate. St. Louis Fed President James Bullard said the details needed to be avoided to achieve consensus.
https://www.marketwatch.com/story/fed-unanimously-adopts-new-strategy-widely-seen-as-leading-to-easier-policy-2020-08-27
その他、以下CNBCのインタビューでは、インフレになっていない理由としてテクノロジーのディスラプション。さらにCorporate Bondsなどを買っているSec. 13(3) 支援プログラムは、確実に年内にサンセットする=市場へのワーニング。
https://www.youtube.com/watch?v=hT7Vd0C4euo元々シンメトリックだと言っていた物価目標に平均概念を持ち込んで何が変わるのか?率直に現状追認だな。。と感じますが、やっている感としては悪くないレトリックだったように思いました
黒田バズーカの2%を平均2%に変えただけという見方もできないことはない。米国経済のジャパナイゼーションの号砲かもね。
とはいえ、黒田バズーカで円安にできたわけだから、パウエルバズーカで為替をドル安にする効果くらいは期待できるでしょう。