【3分解説】安倍首相、辞任会見「3つのポイント」
コメント
注目のコメント
会見をみていましたが、外交に関する質問が非常に少なく、しかも、「政局」に関する質問に偏っていたことに驚きました。
安倍政権については個人的には、これまで日本外交のなかでウエイトの低かったインドをアジア太平洋地域の安全保障と経済により巻き込んでいくことを意識した「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を掲げたことについては、ー個別の施策には賛否ありますがー、もっと注目されて然るべきだと思いました。FOIPは日本という視点だけで無く、米国、中国、ASEANの視点からみても、日本が久しぶりにといって良いほど、外交において大きな構造的な視野を提示したものと考えられます。
ちょうどインド経済のファンダメンタルズが安定し始めた時期でもあり、安倍政権後半はモディ政権と重なるという、インドが上向くタイミング的なものもあったと思いますが、モディ発足政権よりも7年前の平成19年(2007年)の時点でインド国会での総理演説が起点となっていることは、注目すべき日本外交のマイルストーンと思われます。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/page25_001766.html
米中に次ぐ、ユニコーン大国となったインド。また、Oxford Internet Institute調査によるとOnline Labourが断トツで多いインド。
https://www.oii.ox.ac.uk/blog/where-are-online-workers-located-the-international-division-of-digital-gig-work/
最近では、リライアンス財閥のリライアンス・ジオがFacebookやGoogleといった米テック企業に加えて中東ソブリンウェルスファンドから計2兆円超えの投資を受けており、これからテクノロジーにおけるインドの存在感が一段と加速するものとみられます。
https://techcrunch.com/2020/07/15/google-invests-4-5-billion-in-indias-reliance-jio-platforms/
ポスト安倍政権によるインド外交には注目しています。
(念のためですが、安倍政権が良かった/悪かったという評価を目的としたコメントではありません)海外の要人が安倍さんに対してこれ以上ない賛辞の言葉でコメントをツイートしています。オーストラリアのモリソン首相などは、
『His leadership, wisdom, generosity, and vision have championed the cause of peace, freedom and prosperity in our region and the world more broadly』
と安倍さんの功績を絶賛しています。社交辞令の要素も多分にあるとは思いますが、過去の歴代の総理が他国の代表からここまでのコメントを言ってもらうことがあったかどうか。
このような海外の要人からのリスペクトを考えると、日本における安倍さんの風当たりとは天と地の差があるなぁ、と思いました。(マスコミの影響も多分にありますね)
本当にお疲れ様でした。アベノミクス最大の功績は、金融政策のレジームチェンジで異常な円高株安を是正し、コロナ前までに雇用を500万人以上増やしたことだと思います。
消費増税なければ更に良くなっていたと思います。