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業界のミジンコのような私が諸先輩方を差しおいて生意気なことを言って申し訳ございません。私自身も将来についていつも悩んでいます。
私は、新卒で志望した日本企業のどこにも入れずに仕方なく外銀でした。歳を取ると、どんな職業・勤務先でももちろん「偉い、偉くない」もなく、本人の幸せと「自己肯定感」こそが大事だと日々感じます。
40代、50代ですと、昔は不遇でも復活した人は幸せそうですし、逆に世間的に輝かしい学歴・職歴でも、自分の現状に満足できず不幸せな人はたくさんいます。人間とは不思議なものです。
単純化すれば「企業の強さ=社員の能力×市場」なので、それを内部または外部(コンサル)から向上させる以外がありません。ここも合理と情理、鬼手仏心。人間のやることなので、データによる戦略やリキャップが意味を持つ場合もあれば、タバコ部屋の情報が重要だったり、ルノワールで土下座することで人が動いたりもします。
今から、知力・体力に自信がある若い方が行くべき分野はインパクトベースではTikTok問題に代表されるような、「国際安全保障×デジタルテクノロジー」でしょう。国際秩序の再構築がされるなか、プレイヤーとして外交やテクノロジーに関わるのでも、EU委員会のマルグレーテ・ベステアーのように規制当局側になっても面白いと思います。
卒業後のキャリアについては、ファームによって色がありそうですが、自分の周りではやはりベンチャー(出来たて〜上場くらいまで)が多いように思います。若い人でも活躍できる、給料も良い、コンサル出身をありがたがってくれる、ということで、数年働けば転職先には困らない感じがします。もちろんその後活躍できるかはその人次第です
では、コンサルに向く人とは?その、5つの問いが、グサリと心に刺さる人も多いのでは?
またコンサル後のキャリアの選択肢も、とりわけトレンドであるプライベートエクイティファンドへの転職の内実も詳しく述べています。
コンサルがよく言う「抽象と具象を行き来する思考が大事」ということも、仔細な具体例で示しています。固有名詞がポンポン飛び出す具体的かつ本音のキャリア戦略を、読みやすい図解でお届けします。
それに対してコンサルをやりたいからコンサルになった人の方が、コンサルとして大成している気がする。
どんな就職でも「とりあえず」就職するのは悪手。その時点の仮説で良いので本当にその仕事をしたいと腹に落としてから就職すべきだし、やりたいことが見えているなら「修行してから」と周り道せず、やりたいことに飛び込んでそこで修行すべき。
いままではわかりませんが、肌感として、コンサルで20-30年やられてきたパートナーが急に事業会社の経営者としてハンズオンで現場で活躍するイメージはあまり湧かず、むしろ優秀なコンサル若手で将来経営者になりたいというパッションがあれば、早めにPEやベンチャーで実戦力や人を巻き込み推進力を磨いて、より実業界で大きなインパクトを与える存在になってほしいなと、常々思っています。
>そのため、戦略コンサル出身者は、LBOモデリング、買収ファイナンスのストラクチャーの検討などでは、投資銀行やFASと言われる会計コンサル系のアドバイザリー会社出身の実務家に歯が立たないことが多い。
PEが大きなリターンを得るには、コンサルが得意とする経営手腕を発揮してその会社を立て直すより、買収時にLBO(レバレッジド・バイアウト:買収資金を金融機関から借り入れ、その負債を対象会社のキャッシュフローで返済する買収スキーム)を実行するなど、金融技術を発揮する方がずっと効率が良いのが実際のところなので、コンサル出身のPEのスタッフはその金融的なスキルや思考へのシフトにも苦労します。
>私が20代でベイン&カンパニーに在籍していた時、上司だったパートナーは、毎朝「今日もバリュー(価値)を出すぞ!」と思って目覚めると言っていました。
私みたいな小物は、毎朝、「今日はどういう形でバリュー(付加価値)を出そうか」と重たい気分になります。大体、『これで行ける』ということに思い付くので、なんとかやって来れてますが、かなりしんどいです。正直、付加価値のない日はクライアントに請求する価値のない日になってしまいますので。
まぁ、実際は契約があるので、そんな付加価値を出せなかった日の分も全額請求されるんですが、そんな日を絶対に作らないと使命感を持つのがプロフェッショナリズムということになります。
コンサルタントから学者のパスは2通りあります。ひとつはアドバイザリー業界で充分な経験を積み、アカデミアにシニア教授として転身(京大・末松先生や早稲田大・平野先生など)。
もうひとつは、コンサルタントはアソシエイトとして経験し、その後は通常のアカデミアのキャリアパスに復帰するパターンです(立命館大・角埜先生、東大・田中先生、東工大・小生など)。
いずれのパターンも博士号はほぼ必須ですが、就職前ではなくコンサルティングファームを退職後に社会人学生として取得された方が大多数。経営の理論と実践をつなぐ貴重な機会と思います。
仕事もプロジェクト型で、業界がすぐにかわりインプットをしてどうやって成果をだすか考える。先方も基本、年配の方で業界の知見が豊富な方たちで、バリューの出しどころに試行錯誤していました。
今100人程度のベンチャーにいますが、あの時代があったからこそ、今の自分の働き方や価値の出し方があるなと改めて感じます。
若者がコンサルティングをやるというのはやっぱり今も昔もヘンな現象だと思います(高級派遣だったらできる人も多いですが)。
経営をfact & logicすることが目新しかった時代には、まだ若造がアドバイスするメリットがありましたが、今はその揺り戻しで知の総合格闘技的な場面が増えていると思います。なので、以前よりもさらに若造が活躍しづらくなっていると感じます。(なのに人気業界であり続けている不思議。。)
本当に経営者から相談を受けられるのは「ヘンな若造」なんですよね。一般的にみんなが目指す場所では居心地が悪いと感じるような人。記事で述べられているコンサルタントのあるべき姿やポストキャリアすら超えちゃいたい人こそ、向いていると思います。
偏差値競争のノリでコンサルを選んでないか、軽い気持ちでできるほど甘くない、など考えさせられるコメントがたくさんあります。