FB、ニュース機能を国際展開 報道機関に使用料
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Facebook Newsの対象国拡大、こちらのブログで明かされました。
https://about.fb.com/news/2020/08/bringing-facebook-news-to-more-countries/
記事にもある通り、FB Newsは昨年米国で始まりました。プラットフォーマーがニュースを供給する媒体社に利用料を支払う考え方はここ1年ほどで定着しつつあります。媒体社に収益の機会をもたらす意味では良い流れですが、あくまでまだ「機会」です。参加を希望するメディアにどのくらい機会が広く開かれているのか、支払われる使用料は適切な水準なのか(何が適切かは難しい問題ですが)など、プラットフォーマーとパブリッシャーの関係がウィンウィンの関係と言えるようになるまでには、まだまだ注視すべき点が多くあるように思います。良い流れ。情報は無料じゃなくて適正な対価がある。今決められている対価が適正かはわからないけれど、労働力の値段が第二次産業革命後、長い長い時間をかけて決まっていったように、情報の対価も適正な価格が時間をかけて決まっていくのであろう。
残念ながらこういう時に日本はもう対象にならないんだな。まぁ、もう、それが当たり前のように思ってしまっていますが。プラットフォームとメディアの関係は、揺れ動いています。フェイスブックもメディアに近づいたり、メディアから距離を置く身辺雑記型を志向したり、と二転三転してきました。各国で高まるプラットフォーム規制論や人種差別抗議運動に関連したグローバル企業の広告ボイコットなどの動きにも様々な影響を受けていると思います。私は、プラットフォームからメディアにお金が還流すべきだと考えている立場なので、今回の取り組みには一定の評価をしたいです。日本でもと期待します。
このニュースを見て思い出したのは、ニューヨーク・タイムズ紙が、アップル社のニュースフィード「アップル・ニュース」からの撤退したことです。そこにはプラットフォームのアルゴリズムに左右されるのではなく、独自のコミュニティで生き抜くというメディアとしての高く強い志を感じます。
メディアの生きる道筋は、まだ見えていません。