年金は賦課方式なので、年金の問題の鍵は給付の抑制と負担の引き上げに収斂される。日本は「シルバー民主主義」なので、年金の受給者の給付水準を維持する一方で、現役世代の負担を引き上げ続けた。与党も野党も年金を受給する世代は大切な支持基盤なので、そうした世代が年金を受け取り過ぎているのに、年金の給付水準を下げると「年金カット」と反発の声を強める。 今日は少子高齢化が進む一方で、人生百年時代を迎えたので、百歳近く長生きが当たり前の社会だ。与党も野党も年金の給付水準を下げることに及び腰ならば、いっそのこと年金の受給開始の年齢を上げることも一つの腹案だ。
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