店内は客が少ないのに25年連続増収 西松屋がコロナ禍でも絶好調の理由
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戦略とはこういうことかもしれません。
小売店の戦略として2つの対極にあるものの両方が数値を出し、経営戦略として同時に称賛されることがあります。
① 個店主義、現場への権限委譲、お客様への積極的な商品の訴求
② 統一した品揃え/レイアウト、本部主導、セルフショッピングの追求
①が売上を上げることで、利益を創出するタイプであるのに対し、②は効率を上げる事で利益を創出するタイプと言えます。
記事で言えば、①は赤ちゃん本舗で、②が西松屋になります。しかし、西松屋が赤ちゃん本舗よりも優れている訳ではなく、ただ、経営方針として異なるだけ。
埼玉のスーパーなどでも、ヤオコーとベルクの両方が経営的に成功を収めていますが、ヤオコーは①のタイプですし、ベルクは②のタイプと言えます。(どちらのスーパーも私が日常的に使う訳ではありませんが、各種記事などを読む限りそうです。)どちらが良い訳ではなく、方針として一本通して、徹底している会社が強いんだと思います。緊急事態解除後だけでなく、3~5月も含めて前年比100を上回っている、というのはすごい。直感に合わない数字は疑う癖がついているので、「前年比と言っても新店も含めてるんじゃない?」と思って会社のページも見ましたが既存店前年比でみても伸びており、「去年が悪すぎただけなのでは?」ということで去年の数字を見ると確かに不振だったようですが既存店は前年比▲4%程度くらいのものだし、実はECが伸びて補ってるんでは?と思ったが2018年時点でEC比率は2%程度で2023年に7%を目指すというくらいなのでそこまで大きな話ではなそうなので、きちんと店舗販売が順調ということのようです。例えばユニクロは3~5月期で全社で前年比4割減、国内ユニクロも4月にマイナス56%、5月にはマイナス18%だったの比較しても相当良い数字ですね
西松屋のこの事例は、子供を持つ主婦のニーズを掴んだ正に「オペレーションエクセレント」な取り組みです。
子供を持つ主婦は、
・ベビーカーを持って来店→店内の通路は広い方が楽で歩きやすい
・たまにできる買い物ぐらい静かに買いたい→BGM、接客はない方が気分が良い
・子供で両手が塞がっている→ハンガーラックの服は横ではなく正面の方が見やすい
改めて「顧客はどんな状態なのか?」を捉え直すきっかけを与えてくれる良記事ですね。