意外と知られてない…日本の家が「暑すぎる」とんでもない理由
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注目のコメント
追記
開口部に求められている性能は、記事のような断熱性能だけではありません。
代表的なものとしては、防火設備としての性能がります。
一定の耐火性能等を求められる建築物の延焼の恐れのある部分には、告示で定める仕様の防火設備、もしくは個別に大臣認定を受けた防火設備が必要になります(もちろん住宅でも)。
平成23年には、トステム(LIXIL)、YKK APなどのほとんどすべてのサッシメーカーが製造するアルミ樹脂複合窓が、大臣認定仕様不適合だったことが判明。
業界全体が対応に苦慮しました。
現在は新たに個別認定を取得していますが、新仕様となり以降価格が上がりました。
樹脂枠でも、一部の形状やサイズでは告示対応されていますし、個別認定を取得している製品もあります。
ただし、形状・デザイン・サイズでかなりの制約があると思います。
また、樹脂枠はアルミサッシと比較して紫外線に弱いので、交換等も考慮する必要があると思います。
あとは、コメントにもありますが、コストも問題かと。
個人的には、使用する条件やお客様との相談によりますが、樹脂枠ではなく木枠を使いたいかなぁ。
個別認定を取得している製品もありますし。
木枠についてほとんど語られず樹脂押しなので、一定のポジショントーク感は否めないかなぁ、と感じました。
ー以下元コメントー
記事はまだ読んでいませんが、タイトルをみるに要求されている性能の一つの側面しか捉えていないように感じました(防火設備としての性能などには触れられているのかな?)。
余裕があれば、あとでコメントします。熱伝導率が高く、アメリカでは多くの州で利用を禁止されているアルミサッシが、日本ではコストの理由からほとんどの住宅で使われており、住み心地の悪さの要因になっている。
室内での熱中症の多さの原因もこれが一つかもしれません。
私も都内で樹脂サッシの賃貸住宅は見たことがありません。
ローコスト住宅は価格の安さはもちろん素晴らしいものですし、モデルルームでの見栄えは見劣りがない。しかしローコストにはローコストの理由があり、一番コストカッコし易い場所は、「見栄えに関係ないところ」一時期、網戸のない家、なんてのもありました。
家を買うのは殆どの人が初めてなので、情報の非対称が大きい。それ故に法律制度という守るべきルールを作ることでその課題を解消すべきですが、日本はまだまだ遅れています。断熱性能や快適性など、仰る通りかと思う側面もありますが、普及し難かった背景もあります。
① 経済合理性が合わなかった
樹脂サッシは、メーカーさんの努力により今では値段が下がってきてますがそれでもアルミサッシの1.5倍以上となります。木サッシは、サッシ自体の値段だけでなく設置手間もかかるため2.0倍以上となります。(江頭さんご指摘の防火性能のある樹脂・木サッシとなると更に高額になります。)
高性能なサッシが普及する北欧やドイツ、韓国では冬の寒さが厳しく、高性能サッシを導入しても光熱費削減額ですぐに回収可能となります。他国がやっているからと、同じようなサッシを日本でそのまま普及するのは多少無理があるように感じております。
② アルミサッシは雨漏り対策の蓄積が膨大
雨が多く、雨漏りすることが不動産的に致命的なダメージとなる日本において、雨漏り対策に膨大な企業努力の重ねられた既製品のアルミサッシは強力な味方です。アルミサッシの設置が簡単なことや、あの枠にはとんでもない量の試行錯誤が重ねられているのです。
もちろん、日本はアルミサッシのままで断熱性能は低いままで良いと主張するつもりはありません。何かを変える時には、片方のデメリットだけを主張していては偏ってしまいますので、きちんとアルミサッシの功も罪もカバーするべきと考えてます。また環境先進国のドイツと同様に、環境性能を高めていくためには、モラル的に環境性能守りましょうという主張だけでなく、経済性もきちんと抑えていくアプローチを取るべきかと考えてます。
https://www.iesu.co.jp/article/2009/12/20091215-3.html