米、対中貿易協議を延期 トランプ氏「今は話したくない」
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トランプ大統領は、すでに、ポンペオ国務長官などに、中国に対して強硬な態度をとることが大統領選で票になると説得され、対中国強硬姿勢を強めています。ポンペオ国務長官が、価値やイデオロギーを対立軸に据えて、米中新冷戦を構造化し、後戻りできない対立にしようとしているのも、トランプ大統領がそれを許容しているからです。
しかし、トランプ大統領は、もともと、本気で中国と対立する気はないでしょう。自分の利益にさえなれば、中国とディールするでしょう。少なくとも大統領選挙までは、中国との対話を突っぱねた方が大統領選で有利に働くと考えているのだと考えられます。
さらに、コロナウイルスの影響で、米国の経済状況は悪化しています。そのような状況では、トランプ大統領は、中国と対話しても強気に出られないと考えたのかもしれません。ムニューシンなど対中戦略は貿易と安保を切り離すべきだという勢力が弱まり、中国とは全面対決という路線が確定した感じかな。まあ、それが大統領選にプラスになるのか疑問はあるが。
中国側も「安易な妥協」はしないという判断からなのかと想像します。安保重視組には協議をしないことは朗報なのかもしれませんが、ただ、それでも状況次第といういつもの対応なのかと思えます。