プーチン氏に支援要請か 逆風のベラルーシ大統領
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ベラルーシは、8月9日の大統領選後、情勢が大きく動いています。現職のルカシェンコ大統領が、80%の得票で当選したと宣言しましたが、不正な選挙であるとして抗議行動が拡大しています。追い詰められたルカシェンコ大統領は、もはやロシアの介入以外に生き残る方法がなくなっています。
ロシアは、すでに戦車師団をベラルーシ国境で待機させています。軍事介入になれば、かつてのハンガリー動乱やプラハの春のような、市民革命をロシア軍が鎮圧する事態になるでしょう。
時系列でみると、
8月10日:対立候補のチハノフスカヤ氏が、選挙結果が虚偽であると選挙管理委員会に異議申し立てに行ったところ、失踪。
8月11日:チハノフスカヤ氏がリトアニアに脱出したことが判明。ベラルーシ政府は、チハノフスカヤ氏が占拠での敗北を認めている映像を放送。拘束中の映像と見られ、チハノフスカヤ氏が憔悴した姿で、抗議行動の中止を呼びかけている映像。
チハノフスカヤ氏は、リトアニアから、自分の子供たちの安全を守るためにやむをえなかったとコメント。世論は、子供を人質にとられたチハノフスカヤ氏に同情、抗議行動が拡大。
8月13日:数万人の女性が、チハノフスカヤ氏に連帯する抗議行動を白昼に行う。選挙管理委員会からも、チハノフスカヤ氏が最多得票であったという証言が続出。
ベラルーシ各地の工場や鉄道、その他の職場でストライキが開始される。
8月15日:警察、さらに軍からも大統領選挙が不正であったと主張し、抗議行動に加わる部隊が続出。
8月16日:ルカシェンコ大統領、ロシア政府に対して安全保障条約に基づく支援介入を要請。同日、支持集めた大規模集会開催の予定。以前はこのような長期政権の歪みを批判することが一応はできました。しかし、今では私たちが何かを言ったとして、目●●鼻●●の誹りを免れないでしょう。世界中のあらゆる地域や国で、政治が機能不全を起こしていると思われます。民主主義の形骸化は顕著で、独裁もままならず、という気がします。次代の政治制度はどうあるべきか、全然先が見えません。
ロシア軍の介入は流石にリスクが大きいのでは?
今までのカラー革命と違って、ルカシェンコ支持派なるものは殆ど居ないようだし。
制裁受けてる今のロシアにウクライナ、シリアに続いてベラルーシにも戦端を開けるほどリソースも無いだろうしね。