「フォートナイト」開発元 vs アップル・グーグルの“手数料抗争”は、全世界のスマートフォンユーザーに影響する
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そもそも Apple と Google はゲーム開発会社にそこまで好かれていません。手数料という "税金" が自分たちに還元されているとは思えないからです。
一方で Epic は愛され応援されています。「ゲーム開発者・開発会社とプラットフォームが協力しあって市場を大きく良くしよう!」という思想を感じるためです。
Unreal Engine というゲームエンジン(ゲームを作るときの土台ソフトウェア)をご存知でしょうか。Epic が提供しており日本ではドラクエ11やFF7リメイクという世界水準のゲームにも使われているものです。
Epic は売上の立たない小規模なゲーム等にはこれを無料で提供しています。そのため、実績や資本のない個人や小規模開発会社でも市場水準のゲームが作れるようになりました。ゲームが一定規模売れたとしても Epic が持っていくのは 5% 程度です。
さて、Apple と Google は売上の 30% を持っていきながら、ゲーム開発者やアプリ開発者に何を還元してくれたでしょうか?
特にレビューの治安が顕著です。いまだに AppStore も GooglePlay も「日本語じゃないから★1です」という低品質なレビューが横行しています。開発者に対して暴言を吐くようなレビューも放置されています。ゲームに無関係な低評を大量に投じて評価を下げる悪質な行為も見逃されています。
まさに無法地帯。"税金" をいくら払っても Apple 警察は動いてくれません。
Epic は「Epic Games ストア」というゲーム配信プラットフォームも運営しています。こちらの手数料は 12% です!! ユーザレビューシステムは撤廃され、信頼ある著名ゲーム系メディアの評価を掲載しています。リアルユーザの意見が聞きたいのであれば SNS で検索した方が正しい評価が聞ける時代ですから!
以上のように、Epic はゲーム開発者側の目線に立ち、支払った "税金" も Unreal Engine の開発費などに使われ、転じて未来の自分たちに返ってくる未来が見えます。
こういった理由から、ゲーマー系ゲーム会社経営者は Epic を指示せざるを得ません。大声では言わないかもしれませんが。
注目のコメント
なぜGoogleはApple側に付く姿勢を見せたのでしょうか。
Androidは他の決済方法も認めているのでプラットホーム手数料を避ける手段を用意しているし、中立または自分たちのプラットホームの優位性を見せるいい機会な気がします。
定額で買いたい人はApple、割安で購入したい人はAndroidというイメージを持って欲しくないのかもしれませんね。
これ、Appleでなく楽天だったらめちゃくちゃ叩かれてると思いますよ。その意味で日本におけるAppleのブランド戦略はこれまで非常にうまいのだと思います。巨大プラットフォームに値下げで対抗すること自体は珍しくありません。AppleとGoogleは切磋琢磨しながらこれだけのマーケットを作ったのは事実。客観的に見て30%の流通マージンが高いとは思いません。
あとはFTCや司法省、欧州委員会の競争委員がどう判断するか。エピック目線で見ると自社プラットフォームのマーケティング手法ですよね