日本の未来を預けるリーダーは若ければ若いほどいいのか - 政治家の定年制がもたらす効能
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注目のコメント
自民党の比例区における「75歳定年制」について書きました。
「人生100年」と言われる時代に、国会議員の「定年」を廃止するのは「当然」なのか?それとも、若い政治家のほうがいいのか?日本の市長選挙のデータを用いた新しい研究に基づいて議論しています。ぜひご覧ください!現実の政治に目を向けると、中堅・若手がチャンスをものにできず、組織運営の経験値と昭和仕込みの胆力に長けた老練政治家に頼らざるを得ない状況が続いています。政治の世界は、威勢の良いことを言っても、まとめきってやりきらないと大した意味を生みません。老壮青が役割分担して、若い世代、次世代の期待にこたえる体制をつくるというバランスが大事だと思います。
日本の政治の劣化は、年齢よりも、「世襲制」がより強い原因だと思う。
「世襲制」は絶えず、新陳代謝する。古い名族に代わる、「名族」になろうとする「新興名族」が登場する。明治の新興権力者につらなる「麻生」や昭和の政治権力者につらなる「安倍」などは、こうした「世襲制」によって、権力系統を形成し維持してきた者達だろう。
権力保持のために便利な仕組みが「世襲制」なのだ。
つまり、若くても、「世襲議員」であれば、リーダーシップに歪みが生じる。なぜなら、「世襲議員」の使命は「世襲」の継続であり、必然的に、まず守ろうとするのは、狭い「縁故利益」だからだ。
望むべきは、「若い」と「世襲でない」という組み合わせだろう。