就職氷河期の「再来」はあるか?コロナ禍の新卒求人倍率から読み解く
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注目のコメント
今の就活生も、去年の夏前から情報収集して多くの企業や社会人と接してきた割合として一部の学生と、去年の冬ぐらいから徐々に動き出した多数の学生では、体験情報量の違いによって未来の見え方が変わってますよね。
また地方の国立文系は地方公務員志望増、理系は院進を選ぶ、という傾向になるのかなと思います。
就活留年も大学院進学も、就活して内定をもらった企業に行くことも選択肢の一つです。
消費される時間は一定なので、何に寿命をbetするか。の意識が大切ですね。「とりあえず」「可能性があれば」
みたいな理由で大手を受けていた学生が、
確実に内定を得るため倍率の低い企業へ流れたのかと。
ただコロナ禍では入るのも大変だが、入ってからも大変。
業績回復のため一刻も早く即戦力として現場に出る事を求められるケースが増える。
結局自分で考え、工夫しながら行動できる人しか残れない。(長くてすみません。)
求人倍率は景気を知るための統計資料の一つとして有効だ。
過去の就職氷河期と比較しても今回は補償や支援が断続的に行われていることから事業者は雇用維持に努めており、また貸付や補助金活用でwithコロナにおける新しい事業展開にも積極的なことも要因としてあげられる。
就職氷河期は、まさに(買い手市場)であったということだ。
求人はあるが競争率があがる。狭き門となる。
更に、企業側も採用不安から正社員での募集ではなく、非正規としての募集に切り替えるケースも多い。
就職氷河期に社会人となった世代では、非正規雇用の就職しか叶わなかった人も数多くいるだろう。
いま現在、先が見通せない現状では、補償、支援策でも企業の経営不安は取り除くことは難しく、限定的な補償では3ヶ月も持たない事業者は多いのも現実だ。収束まで支援継続がなければ失業者も増え続け求人倍率も低下し続けるだろう。
ちなみに「就職氷河期」といえる時期は有名なところで以下だったと記憶してる。
①バブル崩壊
1980年代後半から起こったバブル景気の急激な後退のこと。
バブル期に高騰していた株価や地価が急落した。
②ITバブル崩壊
2000年代前半に起こったアメリカ合衆国のITバブル崩壊と共に景気が急速に後退した一連の出来事。
③リーマンショック
2008年9月15日に、アメリカ合衆国の投資銀行であるリーマン・ブラザーズ・ホールディングス(Lehman Brothers Holdings Inc.)が経営破綻したことに端を発して、連鎖的に世界規模の金融危機が発生。
一言では言い表せられないが、それぞれ要因は違えど景気悪化に伴う企業の採用意欲の低下によって就職困難な状況となっている。
それだけではなく、不安定な雇用事情は、結婚や出産率にも影響し未婚率の上昇や出産率の低下も招いた。
ただ、もちろん全く求人がなかったわけではない。
求人はあるが、競争率が高い状況であったということだ。
ただ、このような就職氷河期と呼ばれる時期には、良くも悪くも変化が起きやすいのも特徴だ。
例えば、
・新しいサービスの誕生(新しい職種の登場)
・働き方の見直し(職場環境の整備etc)
・就職希望業界に対する求職者側における希望の変化 など。
コロナ禍で生まれる新しいカタチに期待したい。