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記事中にも出てくるフォーガーが食べたくなったり、少し手の込んだ料理をする時に松の実が必要になったり、成城石井にしかない商品が結構あります。特にポストコロナにおいては、自宅でこだわった手料理を作る方も増えているので、他にはない調味料や商品へのニーズが高まっているのでしょう。
多くのスーパーがデータ活用によって、売筋商品の品揃えを行い売上の最大化、効率化を図ろうとする流れとは一線を画し、独自のこだわりを継続し、その強みを活かされている経営は参考になります。
ちなみに180店舗で売上高900億円強なので、店舗辺り売上は約5億円。コンビニが2億円、ドラッグストアが5億円、スーパーは10-20億円なので、立地を生かした中型店舗という意味ではドラッグに近い事業スタイルなのかもしれません。
一件地元の育ちのいいスーパーですが、買収劇はなんどか。
独資からレックス、ローソンの傘下にうつり出店戦略は様変わりしたが物作りには手を入れなかったのか。
ワイン、食材、輸入には本体と大きなシナジーありそうですが、詳しい方からのコメントを待ちます。
いかんせん、いまの巣篭もり需要にドンピシャのスーパーです。プレミアムチーズケーキは株主が変わろうと味は変わらず。
そして常にお客様を見た商売をすること。
いかにご満足いただくかにこだわるとこうなる。
一部の方から見たら高いと見える商品もターゲットから見たらこの品質でこの価格は「適正」となる。
目と舌の肥えたお客様にいかに喜んでいただくか。ここをこだわりポイントにしているのですね。
ローソンを買収した際、玉塚社長(当時)は、「小商圏の製造小売業という本業の強化だ。成城石井は原材料調達から製造方法まで非常にこだわっている。粗利率が約40%と高く、一方で生鮮品の構成は20%以下で、都市型生活のニーズを満たすモデル」と発言していました。
https://toyokeizai.net/articles/-/50378
たとえば、それを象徴する商品が「プレミアムチーズケーキ」です。これはいま通販で購入でき、2本で2200円です。成城石井の看板商品であり、その品質と価格を考えると、想定される競合は専門店ですね。
https://www.seijoishii.com/d/55236
もうひとつ、私が気に入っているのが「手巻納豆」です。こちらは1590円。180gの大袋ですが、「えっ?」と思うほど高いと思いました。ただ、これがおいしい。いつも食べ過ぎてしまいます。そして、ほかでは買えない特別な商品です。
https://www.seijoishii.com/d/72694
この記事のまとめは「成城石井に置かれている商品には、あらゆるものに、こだわりと手間が詰まっている。すべての商品に、ストーリーが隠されている」とぼんやりとした形になっています。これは裏を返すと、身も蓋もない言い方になります。
つまり、「すべての商品に、ストーリーが隠されている」と消費者に訴求することが、成城石井の競争力の源泉なのです。ほかにない商品であれば、価格は引き上げやすくなります。プレミアムチーズケーキも、手巻き納豆も、「ほかのスーパーではやりきれない」という商品に対して、「作り込み」というストーリーを載せるのが、成城石井の戦略です。SPAとはかくあるべきというお手本のように受け止めています。
ローソンの子会社でセグメント開示があるのでそれを見ると、売上932億円・営業利益83億円・総資産719億円。ほかの食品スーパーを見ると、営業利益率は大体一桁前半%、総資産回転率は2~3倍が多いので、資産回転率は重め。
消費者は安くて良いものがほしい。だから、多くは安いものか良いもののどちらかに行き過ぎて、利益が出ない。成城石井を日常使いのスーパーとして使う方もいれば、お総菜屋さん・専門店として買いに行く方もいるだろう。こういった色々な頻度で「高くてもここで買いたい(WTP:Willing To Pay)」を成立させて、ちゃんと利益を出している。
その背景に、記事にあるような貿易会社や物流、製造でのこだわりなど、それを成立させる経営の取り組みがある。
井口さんのコメントにあるようにコロナ禍での既存店売上がすごい。それは、外食ができなくなりスーパーシフトが起こる中で、この元の強みを生かして、家でも良いものをという需要がとれたこと、またRF1のようなデパ地下立地ではなく独立店舗が多かったから営業が続けられたことも追い風にあると思う。
コロナ禍で、最小限の外出で美味しい食材やお菓子、ワインやチーズや総菜などを調達したいと思う人にとっては、非常に使い勝手の良いスーパーなのだと思います。
成城石井とカルディの強さは買い物をしていて、楽しいことだと個人的には思っています。