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米大統領選 バイデン氏 また失言 「中南米系は黒人と異なり多様だ」

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  • 米国カリフォルニア州弁護士(専門:移民法)

    民主社会主義のサンダース氏でなくとも、他にも中道派の候補者がいたのに、なぜ民主党はバイデン氏を支援してきたのでしょうか。もちろんプライマリーで勝ったのは実力ですが、民主党本部は明らかに最初からバイデン候補が有利になるように仕組んできたと思います。ヒラリークリントン氏の時と同じです。

    バイデン氏はオバマ政権で8年間も副大統領をしたので、結局、まわりにいる同じようなメンバーが、バイデン政権で同じような要職につけるからだと思います。先週のNYタイムズに、バイデン氏のアドバイザーには多くのロビイストがいるという記事が出ていました。クリントン政権・オバマ政権後にロビイストとして登録した元政権要職者らが、ロビイストをやめてバイデン政権入りの準備をしているそうです。

    NYタイムズがこのタイミングでこんなに記事を出す理由の一つとして、VP候補である「ネオコン」スーザンライス氏に反対しているからだと思いますが、スーザンライス氏もまたクリントン・オバマ政権で要職についてきたエスタブリシュメントの一人です。

    さらに昨日の記事でPoliticoが、ライス氏は長距離石油輸送のキーストンパイプラインに投資をしているという暴露記事を出していましたが、ライス氏がVPであれば環境問題も含めてプログレッシブとは程遠いですね。先日バイデン氏はサンダース氏と共同で政策提案を発表しましたが、最終的に人事をみれば、プログレッシブの対する本気度が分かると思います。

    https://www.nytimes.com/2020/08/01/us/politics/biden-lobbyist-ties.html

    https://www.politico.com/news/2020/08/07/progressives-alarmed-by-rices-vast-investments-392507


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    上智大学 総合グローバル学部教授(現代アメリカ政治外交)

    「黒人と異なり中南米系は多様」は投票での結束を見ても正しい発言。ただ、5月のラジオ(ネット)番組で司会者に挑発されたことはありますが「私かトランプ氏か投票に迷っているようなら、君は黒人じゃない」と発言し、批判されたのを反省していないのが問題。ただ、バイデンらしいといえばバイデンらしいですので、それで支持者が減るかどうかは全く分からず。このあたりの失言が支持と関係なさそうなのはトランプと一緒。


  • 株式会社 和キャピタル 取締役 運用本部 部長

    10月に行われるトランプ大統領とバイデン氏の討論会がどうなることやら。バイデン氏は巣篭もり戦略で何もしないでいたら、トランプ大統領の失策で、いつの間にか世論調査では、トランプ大統領をリードしてしまっただけ。前に出て露出が増えると、得意の失言が出てくるし、恐らく女性へのボディタッチなどもやってしまうだろう。加えて最近のバイデン氏は切れやすい。選挙集会で支持者に怒鳴ったりしている。討論会では、トランプ大統領はバイデン氏を怒らせるだろう。バイデン氏が冷静に振る舞えない姿勢が生中継されると、有権者の失望を買いそうだ。


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