なぜ日本企業は、海外進出が"下手"なのか?
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いつもこういう話が取りざたされて、教育が悪いということになるのですが、たまにはちょいと次のようなことを考えてみるのもいいのではないでしょうか。
(1)この話は日本企業ではなくどこの国の企業にも当てはまるのではないか。
(2)海外(外国)進出がやたらにうまい国や企業というのはあるのか。あるとしたらどこか。国でいえば、少なくともアメリカではない。中国でもない。おそらくヨーロッパのいくつかの国と企業。それはなぜか。
(3)たかだか数十年前の高度成長期の日本企業はガンガン海外進出を進めた(僕がアフリカで育ったのもそれが理由)。その姿勢はグローバル突撃兵のごとし。そうでなければ、日本に大企業は生まれなかった。なぜいまになってこのような論調の記事が頻出するのか。少なくとも、俗にいう「内向き」は長期不変の「日本人の国民性」ではないだろう。
僕の見解は以下の通り。どこの国の企業も自国で商売をしているのが楽で効率的で効果的に決まってる。外国進出する最大の動機は、それを「余儀なくされる」こと。日本は90年代以降、自国の市場が大きくなり、購買力もついたため「余儀なくされる」感が小さくなった。同様の理由で、アメリカや中国には規模が大きい割には自国中心に商売をやり、「海外(外国)進出が”下手”な」企業が多い。反対に、ノルウェーやスイスやベルギーやオランダやルクセンブルグや韓国の企業は、「余儀なくされる」感が強いので、外国に出る。日本企業でも今後は「余儀なくされる」感が高まるので、自然と海外進出が進み、試行錯誤を経て、徐々に「上手い」企業が増えるだろう。業界によっては国内中心であり続ける企業も多いだろうが(たとえば、「グローバルな高齢者介護サービスの会社」はいまのところあまりない)。
INSEADの教授らしいが、酷い記事だ。失敗事例を列挙して、「日本企業が
」と一般化して、説教をする。トヨタ、コマツ、東京三菱、総合商社の様に大成功している日本企業は無視ですか?「下手」と断定するならば、他国企業との比較が必要だが、それも無い。読んでて腹がたった。現場レベルで現地法人から本社に、本社から現地法人に送り込み、それを繰り返すしかない。文化の違いを体感して、それを「文化が違うから、ルールがこうだから」というのではなく、何でもいいから改善する。製造業系の企業は、結構それができているから、進出も成功しているケースが多いと思う。
あと、文中に日本がどれだけ特殊かと書かれている。一方で、特殊であっても、その勤勉性や品質に対するこだわりが、多くの国で賞賛されている。同意してもらえる価値観ということは、決してその価値が断じて受け入れられないものかというと、そうではないと思う。実利を得るためにどこで折り合いをつけるか、その成功体験を両側で増やす以外に道はない。