Apple vs部品メーカー、コロナ禍iPhone生産の攻防内幕
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骨太記事かと思いきや、おおよそクロニクル的な記事。ここまで書いたならもう少し突っ込んでほしかった。
サプライヤーが毎年気をもんでいる見通しと生産のバランス、補償の無いフォーキャスト(見込み)と実需のばらつきについて触れている。しかし、三星ディスプレイ(以下SDC)だけはこの補償があり、普通に1000億円弱?とも言われる未稼働補償金をAppleからもらったと言われている。SDCはこのおかげで利益がきちんと稼げている。
これはAppleが得意としてきた奥義とも呼べる密なサプライチェーンマネジメントがSDCに対してはここ4年間、ほぼ通用しておらず、過去、液晶ディスプレイでは9割の部材コストを握ると言われてきたほどの原価コスト掌握力が有機ELディスプレイではほとんど発揮できていないことを意味する。
小型有機ELの供給能力の大半がSDCであり、ライバルメーカーが立ち上がっていないというSDC一強構造が崩れていないからだが、3-4年かけてもだれもがうまく立ち上げられていない点からもいかに、SDCが過去に有機ELパネルをGalaxy向けで立ち上げた時に苦労していたかということもまたうかがい知れる。LGDやBOEが苦戦している生産歩留まりはSDCにしてみれば、かなり前に通った道、なのだろう。
部品メーカーからすれば、もう何年もオオカミ少年に騙されて、機関投資家からも叱られているだろうから、様々な方法でリスクを回避しようとするだろう。SDCのような横綱相撲を取れるところは限られるが。iPhoneをめぐるサプライヤーとの舞台裏。
フォーキャストの提示というのは、優先的地位の濫用にどこまでいくと当たり、どこまでなら当たらないのかは気になる。あと、発売後でも初速で思ったほど売れないといった時があるが、どれくらい先まで正式な注文が来ているのだろう?Samsungだけは、それが長いか、生産時に引き取りが要件に入っている状態には開示されている数値の推移からは見える。
なお、インドについてはFoxconnが11について生産開始と報じられている。次モデルについて、どのタイミングから、どのモデルでインドで生産を始めるかも注目点。
https://newspicks.com/news/5122391