孫氏の蹉跌:ソフトバンクの英ARM売却で確定する孫正義の投資失敗 | 週刊エコノミスト Online
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ソフトバンクの英ARM売却は一言で言えば「孫正義氏の投資は失敗であった」という事だ。
週刊エコノミストのデスク時代、電通、東芝、五輪マネーなと、数々の問題作を打ち出してきた鬼軍曹デスク、後藤逸郎氏がフリージャーナリストとしてソフトバンクの3兆円の売却劇を徹底解説、倍返しにはならなかったですね。
ニューズピックスは半導体、買収、税務会計の専門家も多いので、どんどん突っ込んで下さい。他の投資案件の失敗の穴を埋めるためにArm売却に動いたと見るのが妥当でしょう。AppleがMacのCPUをIntelからArmベースの独自CPUに切り替え。Armベースのスパコン富嶽がArmベースとして初の性能世界一の座を獲得。など、Armを売るタイミングとしては絶好の条件が整ったという背景があります。
ArmのIPビジネスとは異質なIoTプラットフォーム事業が噛み合わなかった、それをおそらく承知で、IoTプラットフォームをIPの延長線上に描いたんでしょうか?
IoTは時間がかかるビジネスで、プラットホームとしてサービスを提供していくには、最後のピースであるとしたトレジャーデータ買収では完成できなかったのかもしれません。
時間を要するビジネスだとは理解していたと思いますが、SVFの目論見が外れたことで、本業のIPに集中せざるをえなかったのでしょう。
でも本業に集中した方が、Armとしては、長期的な成長を描けるのではないかと思います。
IoTプラットホームはとても魅力的ですが、半導体やサービスを売るために構築しようとするのは、とても難しいと思います。
IoTは極めて多様すぎるし、ビジネスも小さいからです。
SIMについてはソラコムのような尖ったものではないような気がします。顧客のビジネスを変えるようなArmのiSIMが顧客に受け入れられるとは考えにくいです。コストが安くても、顧客にとって自分の顧客が流出する可能性があるものを受け入れることはできなかったということでしょう。
本業に戻ったArmが、5G、AI、データセンターなどその強みを生かせるIPは本来まだまだ拡大するということを知っているはずです。次を見たいです。