ロシアでワクチン臨床試験終了 10月から接種、懸念の声も
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ワクチンの有効性は疑問視されますが、少なからずワクチンが出回ることでワクチン開発が前進する契機になる可能性はあると思う。
通常のウィルスではないので通常のワクチン承認ではない対応を決断したのだろう。
そのぐらい逼迫した経済情勢と言えるのが本質でないだろうか。
日本では心理的側面が人々の行動に大きく影響し、ファクトとして全ての指標をもとに行動を決めるのでなく、どちらかというと不安先行で怖い恐いとなっているので、少しでも心理的緩和になればと願う。
注目のコメント
臨床試験結果が公開されていないので分かりませんが、第2相試験で仮に良好な結果が得られていたとして、そこまでで分かることは、「ワクチンの適切な投与量」と、「その量を接種した際に生じる短期間の副作用リスク」です。
これに加えて、「有効性」を明らかにするのが第3相試験ということになります。ロシア保健省はこの最も大切なステップを省略する方針のようです。
第3相試験を終えていないワクチンは、まだ「有効かどうかは分からないおそらく安全なワクチン」です。その接種を臨床試験の範疇の外側で開始するのは、このEBM時代において、本来許容されないことです。特にワクチンは、「健常な人に異物を投与する」という特殊性を持つ医療だからです。
仮に国民の同意を得ているとすれば、科学の政治利用も懸念されるケースです。臨床試験のフェーズ3を省略して承認する見通しとのことで驚きました。複数のアメリカの報道を調べてみるとガマレヤ記念国立疫学・微生物学研究センターによって開発されたアデノウイルスを利用したワクチンのようです。
イギリスのアストラゼネカがフェーズ3に入っているワクチンもアデノウイルスを使用しています。7月中旬にはロシアのスパイがイギリスの製薬会社や研究所をハッキングしたとの報道が出ていますがロシア政府は関与を否定しています。懸念事項は山積していますが、承認がなされ接種が始まれば世界初になると考えられます。問題がおこらないか心配です。
8/1 BBC: Coronavirus: Russia plans mass vaccination campaign in October
https://www.bbc.com/news/world-europe-53621708
7/17 BBC: 「ロシアのスパイがワクチン開発を標的に」、英米カナダが警告 新型コロナウイルス
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-53440279
ワクチン開発に関して動画を作りました
https://www.youtube.com/watch?v=peuTO0HLLqA