若林恵に聞く、テクノロジーとカルチャーで未来の都市を耕すには
コメント
選択しているユーザー
注目のコメント
元WIRED編集長の若林恵氏のロングインタビュー。むっちゃ長いけど、むっちゃ良記事。
確かにネット時代になって、日本だけが何故だか「ダサい」カルチャーになった気がしますね。内向きの画一、いわゆる「オタク系」。その流れの中で、日本中の都市はキレイになったけど、同じテナントばかりに占拠されるというモール化が絶賛進行中。
さて、『メディアの価値って、「声の大きさ」ではなくて、「耳の良さ」に宿るんですよね。』という言葉がこの記事にあるが、まさしく至言。
日本でデジタルマーケティングの世界で働いていて何が嫌だったかと言うと、世の中に耳を傾けて、他人に聴かせられる歌を歌うようになる努力はせず、ただただアドテクに代表されるコミュニケーション技術でいかに声を増幅したり、反応してくれる人だけに届かせようとする姑息さ。
しかしその一方で自分もデジタルトランスフォーメーション(DX)万歳!と相も変わらず、ダサいことやっているわけで、テクノロジーを入れた先の文化も見据えた感受性を、そして出来れば構想力というものをちゃんと意識しないとな、と深く反省。人間の距離はテクノロジーではないのです。ネットが広げた人間の距離を縮める事、それがDXなのです。
"1990年代前半までは、インターネットなんてなかったのに、いまよりよほど海外との距離が近かった"某宗教団体の影響は本当に大きかったんだろうと思う。東京は特に。
東京が最後発の地方都市になり文化的な場所がどんどん小さく分散しているとして、これから先になにか大きなうねりみたいなのは起こるのかな。いま産業化する前の文化がうまく耕されている都市って世界のどこら辺にあるんだろう。
海外へのメールオーダーとかアーティストのライブやツアーでつながっていた音楽シーンが、アルゴリズムによるレコメンドでつながるようになったりしたらそれはそれでおもしろい。でも、そこにカルチャーは生まれるのかな?