国内初、「森林信託」岡山で開始 所有者に代わり樹木管理
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森林は、適切に管理しないと資産が負債になってしまう代表例です。倒木による電線切断、地滑り、道路陥没、水害などです。近年の災害の多さを考えると、国土形成の方針が打ち出されるべきなのに、まあ政府の動きは鈍いです。木材の価値を活かし災害を防止したい岡山県の意思に信託銀行が答えた画期的なディールだと思います。
後継者不足による林業放棄や相続登記敬遠などにより、健康的に管理されない森林が増えると予測されている中で、管理運用のプロに任せる選択肢は時代に即していると思います。
日本の一林家あたりの森林所有面積規模は小規模(10ha未満が全体の9割程度)であり、一家が生計を営むには無理ある面積と言われています。しかし信託制度の仕組みがうまく機能すれば、信託会社の下で個々の森林の運用を集約させ、様々な投資・取引が行われやすくなると考えられます。
この記事では建材などとして販売した利益を分配金として受け取ることが想定されていますが、森林による二酸化炭素吸収量を売買・クレジット利用する制度とのコラボレーションもできそうですし、これからはバイオマスエネルギーへの需要も増加するでしょう。環境政策へもうまく活用されることに期待したいです。面白い試みのように思えるが、山林の管理は100年でようやくワンサイクルを回すような、非常に息の長い管理を必要とする分野。
「信託」のような金融的な感覚がこの分野に流用出来るのかどうか、かなり疑問にも思う。
初めに計画を立てた人が次の年にはもういなくなっている、とか、どんな意図をもってこんな計画になったのか管理を引き継いだ人間が全く理解出来ない、みたいなことが続出しそう。
それに、日本の山林は欧米の林業が営まれている山林と比べて温暖多雨多湿なので、ツル植物をはじめとする雑草の問題が大きくなりやすいというのを何処かで読みました。
日本の山林は(田畑も)非常に手がかかる。
結局、全部潰して切り拓いて開発してオワリ、という感じにしたくなるんじゃないだろうか。
開発できるならとっくにしている、という場所ばかりなのかも知れんけど。
現実はそう簡単に「スマート」にはいかんと思います。
農業でさえなかなか難しいのに。