米国株114ドル高、大手ハイテク企業の好決算で 上値重く
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好調な決算に株式分割まで発表したアップルは、10%以上の急騰でサウジアラムコを抜き世界最大の時価総額に。石油からデータの世紀への移行を印象付けるイベント。アップル・MSにおける創業者からの経営の移行は完璧なまでに上手く行った #アップル #最高値
米国株式市場は反発。ダウ工業株30種平均はダウ平均は300ドル安まで下落後、前日終値比114.67ドル高の2万6428.32ドルで終了。ナスダック総合指数は157.46ポイント高の1万0745.27で引けました。7月ミシガン大消費者信頼感指数確定値の悪化などで日中に大きく下落する場面もありましたが、3指数はそろってほぼ1日の高値圏で終了しました。
前日引け後に発表されたハイテク大手4社の決算は、グーグル親会社アルファベットを除く3社が増収増益。特にアップルは終盤にかけて買いが加速し、時価総額が大きいこれらの銘柄が相場を牽引しました。アップルは全主要部門が増収となり、株式分割も発表したことから、10.5%高、フェイスブックが8.2%高、アマゾン・ドット・コムが3.6%高と、GAFAのうち3社が大幅高となりました。
新型コロナウイルス感染拡大を受けた追加経済対策をめぐり、米政権や議会与野党の協議が難航していることや、数千万人が受け取っているとされる失業給付の上乗せ分がこの日期限切れを迎えるため、消費の冷え込みが懸念されていることが相場の上値を重くしたものの、ハイテク株が力尽くで相場を引き上げたような格好となりました。
週間ではダウ平均が0.16%安と小幅に2週続落した一方で、S&P500は1.73%高と反発し、ナスダック総合は3.69%高と3週ぶりの大幅反発をしました。月間ではダウ平均が2.38%高、S&P500が5.51%高、ナスダック総合が6.82%高とそろって大幅に4カ月続伸しました。
実体経済は根っこでは相変わらず厳しい状況にあり、感染第二波の影響は今後もジワジワと効いてくる筈です。昨日のような時価総額が巨大なハイテク企業が引っ張れる相場がこれからも継続するのかは不明ですが、8月の相場は期待されている第3四半期の経済成長を裏付けるような経済指標の発表が有るかどうかにより、大きくスイングする可能性を秘めています。そして、感染第二波によるマイナスな経済的影響と市場が予測しているプラスの二桁経済成長率が達成できるかの綱引き相場が予想されます。