【木下斉】都市と地方を行き来する、働き方の「ニューノーマル」
コメント
注目のコメント
どうしても福岡市の勢いが目立つ昨今ではあるものの、北九州市は依然として付加価値生産額など稼ぐ力でいえば九州内で突出した大きな力を持つ都市です。鉱工業の変化によって衰退している側面もある一方で、変化して今も競争力を持つ大企業、中小企業も多くあります。
菊池さんもマルチな仕事の仕方ができている背景には重層的な地域産業があり、かといってイケイケだった時代とは違うことに十分気づいた北九州の人たちが、若い新たな力のある人材活用に乗り出しているという互いに認めあえるタイミングが今ということでもあるかと思います。これはとてもいいことだなと思わされました。
マルチでの仕事に興味がある人にとって、いきなりとてつもない田舎にいくよりは、北九州市とかとの2地域とかでの仕事とかから入るのは、一定の都市機能も存在し、空港新幹線の利便性があるのでよいと思います。さらに言えば、北九州市といっても、合併都市ですからとても地域によっての特色があります。門司には海のある門司の特色があるし、小倉には城のある小倉の特徴があります。それらの特色から選んでみるというのも面白いでしょう。
ローカルだけど、巨大都市でもあり、だけど地域ごとにみれば特色があるので自分の趣向でも選択できる、それが北九州市のような地方政令指定都市、かつ北九州市のような産業都市の良さと言えます。
菊池さんと対談させてもらってとてもそのあたりの可能性を改めて感じさせられました。次に北九州市に行くときはまた彼を訪ねて地域トークをしてみたいと思っています。1年前から渋谷と大分の田舎の2拠点生活をしています。コロナ前は東京8割・大分2割でしたがテレワークが進んだことでその割合が逆転しました。
「地方の仕事は、つくるもの」は本当にそうだと思う。
テレワークで東京の仕事だけするのも良いけど地域との関わりを持つためにも仕事をつくっているとだいぶ楽しくなる。私も最近は副業として借りている古民家で週末カフェと農業を起業予定。地方活性化や事業創生に取り組む木下斉さんと、北九州市の移住相談員・菊池雄太さんにコロナ後の地方についてお聞きしました。冒頭で木下さんが語っていますが、就職氷河期や震災などで経済や社会インフラがダメージを受けると、地方の暮らしに関心が寄せられる。まわりにも九州に移住した友人がいますが、東京とは違う時間とスケールで生活を楽しんでいます。
コロナによってリモートワークが普及したことで、複数の生活拠点を持って仕事をするリアリティも一段と高まった気がします。ずっと家にこもって仕事するなら、メシがうまくて環境がいいところで働きたいですもんね。
今後について気になるのは、移住者や二拠点生活者などの行き来によってどんな経済が生まれるのか。それが東京のコピーになっては面白くないので、木下さんや菊池さんのような方に、それぞれの土地の特色を生かしたオルタナティブな街がどんどん生まれるよう活躍してもらいたいです。