レナウンが150人規模解雇 スポンサー選定は複数社と交渉
コメント
注目のコメント
レナウンは、中国系の親会社グループへの売掛金が回収できなかったことなどから、民事再生手続を行っていたが、申立人が会社自身ではなく子会社だった。これは、親会社との対立により、取締役会決議がとれなかったからだろう。その影響からか、スポンサー探しが申立後になってしまい、コロナの影響もあって、選定が難航しているようである。
ブランドごとに売却できるところは売却して、会社は清算
する形となりそうだが、魅力的なブランドを持っているとはいえず、十分な価額がつくか微妙なところだろう。
三井住友銀行がDIPファイナンスで最大20億円出しているが、この借入残高以上の価額がつかなければ、破産手続に移行することになるだろう。そうなっても、子会社申立てということもあり、管財人がついているので、スポンサーへの譲渡手続はそのまま続けられるだろうし、会社は消滅するという結果はかわらないだろう。あるサプライヤーはレナウン向け債権&仕掛品が回収不能となり、民事再生とは言うものの先行き不透明で事業部解散→会社が傾く危機という話も…与信管理の甘さと言われればその通りかもしれませんが、レナウンのゴタゴタを見ていると企業(しかも一部上場)の社会的責任とはなんなのか疑問に思えます。
オールドエコノミーカンパニーは資本主義に則り、新陳代謝されていくことは自然の摂理かと思います。傘下のブランドも、ブランド価値があれば生き残り、なければ淘汰されていく。そうした母なる自然の摂理に抗うことは、構造が歪む原因になりかねない。その代わり、再就職支援は必要です。失業保険などの公的制度を活用しながら、解雇された方も、自分の市場価値と向き合い、逞しいメンタリティを持って、次のチャレンジに挑んでほしい。