豊田章男が私財を投じて導く未来【前編】
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注目のコメント
インタビュー記事ではなく、編集部の目線が入ったルポルタージュ記事。軽妙な筆致に、引き込まれました。
のっけから「トヨタには、トヨタ“なんちゃら”という関連会社がたくさん存在する。」と切り出す、ユニークさ。
記事内で紹介されているのは、実験都市「ウーブンシティ」などを手掛けるTRI-ADの成り立ち・概要がメインですが、いろいろな視点からのコメントが興味深いです。昔はトヨタのイメージが悪く好きじゃなかったのだけど、豊田章男さんになってから応援しているので、人間の好き嫌いっていうのはアテにならないなと思うし、少なくとも僕みたいな人に対してトヨタイムズは成功したと思います。
自動運転も含めてこれからリアルの世界は公共インフラ、データ、プライバシー、ナショナリズムに行き着くと思いますが、ナショナリズム以外は「安心」がテーマになると思うので、日本の民間企業に部があると思っています。NTTのIOWNともども頑張って欲しいです。WovenCityが「新しい未来」を創る、目に見えて実際に体験する都市となります。
そのことを豊田章夫社長が自分の言葉で、ともに未来を創っていく仲間たちとコロナ禍の中で会えたことを素直の喜び感謝している姿がそこにあります。
後編の「新しい未来には答えがない」という言葉から始まる、豊田章男として少なくない投資をするのは、豊田家のDNAが脈々と引き継がれているからこそです。
前編と後編に分けて編集された記事ですが、それはまさに創業の想いを形を変えて新しい時代に合わせて、豊田章男として込めるのだという熱さを実感するには、続けて読むものですね。
「資本家が創業に込めた想い」は企業としての人格や志であり、三代目となればそれも薄れてしまうと豊田章男は語っています。
佐吉翁にお前はクルマをやれと、諭されて私財を投じてクルマ作りに邁進した喜一郎がいました。でも成功を見ることなく他界したお祖父さんの喜一郎が今のトヨタをどう見るか、という章男社長自身が自身に問いかけています。
それは豊田章男社長がトヨタという大会社との戦いをつづ付させている原動力でもあるようです。
そして、豊田章男社長は多額の私財を投じることで、WovenPlanetHDが新しい未来を創る会社として、なんちゃらトヨタという多くのトヨタ全体を変革させる意志を示したわけです。
まさに「志を持った事業」として、一代一業の豊田家のDNAが動き出しています。
勇気をもらえる記事です。
100年に一度の大変革を迎えているわけですが、そこには「紡ぐ」というみんなの想いを紡いで、幸せを量産する会社になりたい、母なる地球という大きな世界の中でトヨタが役に立ちたい、ーそういうメッセージに励まされました。