【海堂尊】作家が明かす「本当に効果的な情報の探し方」
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「物語の精度を高めるために情報を取得していくと、どんどん理解が深まっていったのです。」
最近、拙いながらもちょっとした物語を書いてみて、この感覚がわかるようになってきた。何かストーリーを完成させようとすると、詳細の情報の不足が気になり、ある特定の情報を調べるようになる。
それが自分にとって意味ある情報に代わり、物事の理解を深めることになるのかなと思う。
注目のコメント
作家の海堂尊氏が新刊『コロナ黙示録』を語る本連載。最終話では、作家視点での「情報取得のコツ」を語っていただきました。情報の洪水の中にあって、なんの「指針」もないと、情報を取得しようにも途方に暮れてしまうばかり。そんなときこそ「物語」が指針になる…という考え方に納得です。
興味を持つことから、情報収集が進み、理解が深まっていきます。「偉い人の言っていることが本当かどうかはわからない」ということはよくあります。
現場に本当の情婦は落ちていることも多い。体験なく、本や論文を読んだだけでの感想文にはそういう間違いがよくあります。『情報の取捨に「正解」はない』というのは、興味深い言葉だし、たしかにと思わせられる。
情報はいろいろな側面がある。
例えばある報道がされたという「事実」という点に注目すると、以下のようになる。
「〇〇が決まった」:情報自体が事実
「〇〇の方向で決まる予定である」:その情報が出たという事実=それを伝えたい人がいる事実。ただまだ決まったという事実はない
「〇〇になるのではないか」:そうなると考えている人がいるという事実。ただそうなるかは不確定で事実ではない
あと、不確実な未来について、情報の確実性は色々な分布がある。
かなり確からしい確率で起こりうることもあれば、特に不確実性が高いときには通常では起きないことが連鎖して起きることもあるのでいきなりぶっ飛ぶ(いわゆるブラックスワン)。ほとんど起きないので、普段はオオカミ少年的になるのだが、でも案外起こるシナリオをどれだけ想像できるかというのも、情報を見ていくという観点ではそういうことを捨てずにインプットしていることは重要だと思っている。
ロジックと発想の両面があるが、世の中に多くある情報を「ロジカルにどう読み解いていく」かという点では、色々お作法がある。ぜひ文学少女さんの下記Pickやコメントを読んでいただきたい。
そこでは伝統的メディアのお作法のなかでの読み方だが、IR文学の読み方も日銀文学・霞が関文学の読み方もあるし、メディア・書き手の書き方の習性や意図からある程度ロジカルに推測できていく部分があると自分は思っている。
記事:https://newspicks.com/news/3198444
文学少女さん:https://newspicks.com/user/212428