SBIがネット証券中堅を買収 手数料競争が引き金に
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口座数の伸びを見るとSBIと楽天の2社だけ圧倒的(下記スライド10)。
住信SBIや楽天銀行もあるし、これら2社は総合金融サービスになってきている。一方でそれ以外は厳しい状況になってきていると思う。大原さんと同じく、再編が進むと思っている。今回レベルの規模はまだ序の口だと思う。
http://www.sbigroup.co.jp/investors/library/presentation/pdf/presen200626.pdf米国投資フィンテックのロビンフッドが売買手数料ゼロで実質的に証券業界を破壊しました。その余波は日本にもおよび、手数料無料が一般化して、今回買収されるライブスター証券のように赤字に転落するところもでています。
米国ではシュワブが生き残りをかけてTDアメリトレードを買収しています。破壊者であるロビンフッドは、収益を上げるため投資初心者にリスクの高い取引へ誘導していると、批判を浴びています。
COVID-19で若年層が投資に走りましたが、社会問題にならないことを祈っています。昨年秋からの株式売買委託手数料等の無料化競争を背景に、従来型のオンライン証券の事業モデルは急速に期待利潤を失い、終焉を迎えつつあると感じています。
一方、金融サービス仲介業の新設を受け、auカブコム証券が投信窓販APIの開放を打ち出す等、ネット系を中心に予想される金融サービス仲介業者の参入に備え、自らを金融事業基盤とする事業モデル転換に乗り出しています。
ただ、これはオンライン証券会社にとっては諸刃の刃であり、提供するブローカレッジ役務のみならず、オンライン証券という自らの業態すらもコモディティ化することになりかねなず、中長期的には、手数料無料化と同様に、オンライン証券という事業モデルの終焉を予感させるものであると考えています。
今回のSBIホールディングスによるライブスター証券の買収を皮切りに、今後数年間はオンライン証券業界の再編・世代交代が進むと予想しています。