【3分解説】金価格の最高値更新を理解する4つのポイント
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注目のコメント
金価格の高値の要因の第一は、記事に述べられている通り、なんと言ってもコロナ対策のカネ余りでしょうね。
記事にはないですが、銀価格は年初来37%の上昇ですし、ビットコイン やイーサリアムといった暗号資産はそれぞれ54%、148%の上昇です。これらの'色物'的な投資先の直近の上昇率と過去1年のボラティリティをプロットすると正の相関が見られ、溢れたマネーがボラを求めて流入している可能性が現れています。
また、ドル指数の下落も気になります。米国で追加の巨額経済対策が発表されてから下落が顕著です。短期的な現象なのか、あるいは、深刻な基軸通貨不信という"終わりの始まり"なのか、金価格等を通じて慎重に見ていく必要があると思います。3月から上がり続けている金価格が27日に過去最高を更新しました。
その背景を「4つの重要ポイント」としてまとめました。
景気を刺激するための金融政策の結果、金に資金が殺到してしまうのは興味深い現象だと思いました。金も暗号通貨も投機であり、ここに挙がっている説明も推測に過ぎないことに個人投資家は注意すべきでしょう。
金融政策による過剰流動性は事実だと思いますが、米テック株を中心としたNASDAQも最高値を更新してますし、投資家はどの様に金への投資配分を決めているのでしょうか。
「弱くなるアメリカによるドル安」という見方もそんなに確定的なのかは疑問です。アメリカが震源地だった2008年の世界金融危機の時でさえ、有事のドル買いということで、ドルの価値は(円などを除く)ほぼ全ての通貨に対して上がったはずです。
何が正解なのかは分からないので、誰かが適当なストーリーを作って市場を動かそうとしているはずだ、という健全な疑いは持って投資に臨むべきだと思います。