中国の環境ファンド、初回募集で120億ドル超調達

コメント

注目のコメント

• 林田 修一

  世界銀行グループ MIGA 西・中央アフリカ代表

  ・2020年07月28日

  資金調達の手段としてグリーンを前面に出すことは世界的にトレンドになっているので珍しくはない。
  ただ、今回は政府系のファンドという点は注目に値する。欧州などはコロナからの経済復興という観点からグリーンリカバリーを提唱しているが、今回のファンドだけではなく中国もそれに追随する大きな動きになるのかどうかに注目したい。
• 渡辺 珠子

  株式会社日本総合研究所 スペシャリスト

  ・2020年07月28日

  かなりの金額規模なので、背景情報などを調べてみたらこの記事を見つけました（英語です）。
  https://www.caixinglobal.com/2020-07-17/state-plants-127-billion-green-fund-on-banks-of-the-yangtze-101581372.html
  
  驚いたのは、中国でははこれまで「グリーン」の定義がグローバルとは異なっており、化石燃料プロジェクトも「グリーン」として融資対象だったこと。
  もちろん最近は中国も徐々にグローバルスタンダードに定義を寄せているそうなので、今回の環境ファンドでは化石燃料やCO2排出を容認するような事業への投資は行われない可能性は十分あります。しかし他方で、国と地方政府が出資者であることを考えると、経済発展偏重になる可能性も否定できない気がしています。ファンドの行方は注意深く見ておくほうが良さそうです。
• 笹川 敏夫

  野村不動産株式会社 西日本支社

  ・2020年07月28日

  大気汚染は、政府の力わざで改善の兆し。ただ産業廃棄物の違法放棄、農薬乱用による食料汚染、住宅建材の有毒物質含有など、解決しなければならない問題は山積み。人口規模同様にモラルのレベル差も大きいので、成長痛の治療も簡単ではない。